理学療法士のかずぼーです。
「理学療法士の給料は安い」なんて言う人がいますよね。
実際のところ、
理学療法士の安いの?
今後給料は上がらないの?
このあたりを疑問に思う人も多いでしょう。
実際には、日本の平均年収は下がっていますし、もちろん理学療法士の平均年収も下がっています。
この記事では、この辺りを詳しくみていきます。
また、給料を上げるために個人ができる3つの対策についてもお伝えします。今の内から準備しておきましょう。
理学療法士の給料は安いの?
理学療法士の平均年収は約404万円とされています。(厚生労働省の平成29年度賃金構造基本統計調査より)
一方、日本国人の平均年収はというと432万円(平成29年)です。(以下参照)
引用)https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20181010-00099941/
日本国人の平均年収のグラフを見ると、理学療法士の給料は平均すると安いと言えますね。
また、日本全体の平均年収は20年ほど前に比べと下がっているのがわかります。
では、理学療法士の給料は今後上がるのでしょうか?
理学療法士の給料は今後上がらない?
理学療法士の給料も20年ほど前に比べと下がっています。
引用)https://ameblo.jp/ryochin577/entry-12450968032.html
このグラフを見ても、今後理学療法士の給料は上がるようには思えません。
ただこれはあくまでも平均値ですので、給料が高い人もいれば安い人もいます。
なぜ理学療法士の給料は上がらない?
理学療法士の給料が上がらない理由について見ていきましょう。
- 理学療法士は若い人が多い
- 理学療法士の供給過多
- 国民医療費の圧迫
この辺りが考えられます。
給料が上がらない理由①.理学療法士は若い人が多い
前述した通り、理学療法士の平均年収は下がっています。
理学療法士の人数はここ数年で急激に増えており、新卒者の数が毎年1万人近く増えるわけです。
理学療法士は若い人が多く若い人は給料が安くなるのは当然であるため、平均すると下がっているだけであるとも考えられます。
引用)https://www.pt-ot-st.net/index.php/topics/detail/565
給料が上がらない理由②.理学療法士の供給量過多
理学療法士の需要は昔のように高くはありません。
昔は理学療法士の数が少なかったため、それだけ希少性が高かったのです。よって給料が高かったといえます。
理学療法士が毎年1万人近く増え続け、平成28年時点でも約14万います。供給過多になりかねません。
人が増えれば価値は下がり、よって給料は下がるのは必然といえるでしょう。
国民医療費圧迫
高齢者の数が増え続けていることから、医療にかかる人数も増えています。
よって国民保険の負担も増えています。
平成27(2015)年度の国民医療費は42兆3,644億円で、前年度(平成26(2014)年度)の40兆8,071億円に比べて1兆5,573億円、3.8%の増加となっています。
また、診療報酬においても下がることはあっても、今後大幅に増えることは見込めないでしょう。
理学療法の価値が世の中に浸透すれば状況は変わるかもしれませんがね。
- 理学療法士の数が増えていること
- 医療保険の圧迫
などを考えると、一人一人の理学療法士に給料を分配するには限りがあるように考えられます。
年配の理学療法士は、どのくらい給料をもらっているのか?
「理学療法士の給料は、今後上がる可能性は低い」
とはいえ、個人としては昇給や特別報酬(ボーナス)などもあって、少しずつ給料は上がるはずです。
それなら、理学療法士の年配(40~60代)の人はどのくらいの給料を貰ってるか見てみましょう。
引用)https://shingakunet.com/bunnya/w0034/x0460/nenshu/
上記のように、50代の理学療法士や作業療法士の平均年収は500万円台だというのがわかります。
このくらいまでには上がる可能性はあります。
ただこれもあくまも平均ですので、年収400万円台の人もいれば、年収800万円台やそれ以上の人もいるでしょう。
普通に20代と同じ仕事をしているようでは、50代でも年収400万円くらいのことも大いにあります。
理学療法士が今後給料を上げるために、個人でできる3つの対策
理学療法士として今後給料を上げるために、個人でできる対策について3つお伝えします。
- 出世する・実績を上げる
- 給料の高い職場へ転職する
- 副業をする
この3つです。
対策①.出世する・実績を上げる
給料を増やすには、地道に頑張り出世したほうが良いでしょう。
僕の知り合いの科長は、年収800万円以上とのことです。こうなると希望が見えますね。
ただ昔は年功序列式なところもあったので、理学療法士が増えている昨今ではしっかりとした実績を残すことで給料が上がりやすくなります。
例えば、新規事業を創設したり、社員のマネージメント貢献したりするなどです。
対策②.給料の高い職場へ転職する
大前提に給料は会社が決めています。よって、職場によって給料は大幅に変わります。
僕の新卒時の回復期の病院では年収は450万円くらいでしたが、2つ目に勤めた回復期病院では年収360~380万円でした。
理学療法士で年収300万円台の人も多いと思いますし、昇給もないかあっても500円と劣悪な職場もあります。
可能ならば年収は400万円以上、昇給は2,000円以上は最低欲しいところですね。
これくらいの条件であれば、探せばあると思います。
年収500万円以上も狙える職場にあります。
すでに給料の高い職場に転職し、その職場で長く勤めるのが良いでしょう。
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ちなみに、僕は転職したことで前職よりも年収50万円アップしました。(月給は9万円ほどアップ)
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対策③.副業をする
理学療法以外のスキルを身につけて、副業で収入を増やす方法もあります。
例えば、僕のようにブログを書いて情報発信をする方法です。
「かずぼーのリハビリ大全」ではPT・OTに向けてリハビリ方法や評価をわかりやすく解説してます。
そしてこのブログ「かずぼーの働き方なび」では、今の職場に満足していない人へ向けて働き方のアドバイスをしています。
僕は転職を3回しており、僕の転職体験談を発信しています。
下記に僕が実際に使った良質な転職サイトを紹介していますので、転職を考えている人はご活用ください。
また、他に僕が実践している副業はライター業です。
クラウドワークスに登録すれば、初心者でもできる案件が定期的に送られてきます。良さそうなのがあれば応募して、ライター案件開始となります。
2017年末の政府の副業解禁のお知らせもあったり、働き方改革の流れもあり副業で収入減を増やす働き方は今後のスタンダードになるでしょう。
僕は副業をやるには、本業が疎かになってはいけないと考えています。
なので、本業だけでクタクタになるような職場には、そもそも就職しないようにしたほうが良いです。
理学療法士のあなたの給料が上がるかは、個人の行動次第
日本全体を見ても、理学療法士の平均年収の推移を見ても、今後給料が増えるようなことはないでしょう。
ただし、個人の頑張り次第では給料を上げることは可能だと考えています。
今回は、給料を上げるために個人ができる対策を3つご紹介しました。
- 出世する・実績を上げる
- 給料の高い職場へ転職する
- 副業をする
基本的にはすべて実践するのが良いでしょうが、まずはできそうなことから始めてみましょう。