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【賞与の知識】理学療法士の不当なボーナスカットは許されるの?

投稿日:2019年10月22日 更新日:

理学療法士のかずぼーです。

 

理学療法士の中で、ボーナス(賞与)が貰えていない人っていますか?

 

厚生労働省「平成29年就労条件総合調査結果の概況」によれば、賞与制度がある企業割合は90.1%とされていますので、ボーナスがない職場のほうが珍しいといえるでしょう。

 

僕は転職3回を含めて4つの職場を経験してきましたが、非常勤勤務を除いてはボーナス(賞与)が出なかった職場はありませんでした。

 

理学療法士として働いている周りの人で、「ボーナスが出ない」「ボーナスがカットされた」などの不満の声を聞くことがあります。

 

実際のところ、ボーナスが出ないことやボーナスがカットされることに問題はあるのか?気になると思います。

 

ここでは、理学療法士が最低限知っておきたいボーナス(賞与)の知識について解説し、最後に不当なボーナスカットは許されるのか?についてお伝えします。

理学療法士もボーナス(賞与)に詳しくなろう【必要な知識】

ボーナス(賞与)については以下の文言がわかりやすいと思います。

賞与も労働基準法上の「賃金」の一種である(労働基準法第11条)。

月給などの一般的な賃金は「賃金支払の五原則」(労働基準法第24条)にのっとって支給しなければならないが、賞与の支給については労働基準法に定めがなく、法令上支給が強制されているものではないので、支給の有無やその計算方法、支給時期等は原則として各企業の任意である。

もっとも、企業が制度として賞与を支給することを定める場合、「賃金支払の五原則」に基づいた支給基準や計算方法、支給時期等は就業規則に記載しなければならない(労働基準法第89条)。

また労働契約の締結に際し、労働者に対して労働条件の明示事項として賞与に関する事項を明示しなければならない(労働基準法第15条)。

引用)ウィキペディア

 

簡潔に言いますと・・・

  • 賞与は労働基準法による定めがない
  • 賞与は各企業の任意である
  • 賞与に関する記述を就業規則に記載する必要がある

大切なのはこの辺りでしょう。

 

つまり、ボーナスは義務付けられていないということ。

なので、「うちの会社はボーナスが出ない。」というのは、問題のないことなのです。

 

「ボーナスが欲しい」または「ボーナスが多い職場に勤めたい」と考えるなら、転職したほうが良いですね。

 

ボーナス(賞与)は基本的には年に2回支給されることが多いです。

公務員の場合は6月30日、12月10日と決められています。

それ以外の職場では、特に定められていませんが概ね6月と12月のことが多いでしょう。

理学療法士である僕が就業規則の「賞与」を見てみた

ボーナスに関しては義務ではありませんが、就業規則に明記する必要があります。

ということで、

かずぼー
僕も自分の勤める職場の就業規則を確認してみました。

 

僕は整形外科クリニックに勤務しており、賞与は年2回支給されています。

就業規則に記載されている「賞与」の文言を要約すると、

  • 夏季賞与:11月1日~4月30日
  • 冬季賞与:5月1日~10月31日

の勤務成績によって賞与が決定するとのこと。

業績によっては賞与額の縮小や見送りもあり得る。

とのこと。

 

このように記載されています。

理学療法士のボーナス(賞与)の相場はどれくらい?

理学療法士のボーナスって、どれくらいなのか気になる人もいるでしょう。

過去5年間の理学療法士のボーナス(賞与)がこちら

2017年 63万9,900円
2016年 70万1,200円
2015年 63万9,900円
2014年 60万9,400円
2013年 63万7,400円

参考)厚生労働省 賃金構造基本統計調査

 

理学療法士のボーナスは、概ね60万円前後であるといえます。

一般企業のボーナス(賞与)の相場

一方、一般企業のボーナスの相場は以下の通りです。

夏季賞与 36万6,502円
冬季賞与 38万654円

1年のボーナスは合計で、74万7,156円になります。

 

理学療法士のボーナスは、一般企業に比べてやや少ないですがそこまで差はないと言えます。

 

かずぼー
結局、賞与の多さは職場によりますね。

 

賞与の多い職場は、基本的は基本給(月給)が安くなることが多いです。

というのも、ボーナスは業績に合わせて増減できるのと、人件費をコントロールできる点が挙げられます。

 

かずぼー
ボーナスの額が多いと辞めない人多いですからね。

 

【体験談あり】理学療法士のボーナス(賞与)の詳しい解説はこちら▼

理学療法士のボーナス(賞与)の相場は?4つの職場を経験した僕が実際のボーナスを教える

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【体験談あり】新人理学療法士はボーナスを貰えるの?

新人理学療法士はボーナスが貰えるのか?

気になる人もいますよね。

 

基本的に、新人理学療法士は夏季賞与はありません。

というのも、上記の僕の賞与対象実績を見てもらえればわかる通り、夏季賞与は11月1日~4月30日の実績が必要ですよね。

新人理学療法士はこの時期に働いていませんので実績がなく、当然夏季休暇が支給されないというわけです。冬期休暇は満額出るでしょう。

僕が新人の頃はボーナスが貰えた

僕が新人だった頃の話ですが、7月のボーナスで5万円貰えました。

新人にしては給料の高い職場(年収450万円)でしたので、気持ち程度でしょうが嬉しかったですね。

冬のボーナスはきっちり2ヶ月分出ますが、初めてボーナスを貰えると「こんなに貰えるの?」と驚きますよね。

不当なボーナスカットは許されるの?

理学療法士も知っておきたい「ボーナス(賞与)」については理解できたと思います。

 

「ボーナスがカットされた」と不満の声を上げる人もいますが、どうなのか考えてみましょう。

 

まず、ボーナスを必ず与えないといけない法律がないのは前述した通りです。

ボーナスを支給するのであれば、その旨を明記する必要はあります。

さらにボーナスカットは業績によって少額することもあり得ます。こちらも就業規則に明記しておかなければいけません。

 

以前、1年前から辞める」と上司に伝えた理学療法士がボーナスカットされた話▼を記事にしました。

【理学療法士の転職・退職】1年前に申し出ないと辞められないんです←そんな訳ないです。

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上記実例に関しては、僕個人的には「不当なボーナスカット」であると考えています。

業績や個人成績によってボーナスカットはあり得ますが、ボーナスは本来該当する過去の実績によって支給額が決められるものです。

なので「辞める人だから、ボーナスカット」は未来における事柄なわけです。

このような理不尽を被ったら、就業規則または雇用契約書を確認し、労働基準監督署に相談しましょう。正当に対価を頂くべきです。

そして速やかに退職したほうが賢明と言えるでしょうね。

ボーナスカットが心配なら、今すぐ辞めた方が合理的

ボーナスカットが心配される職場には長く勤めないことです。

ボーナスカットが当たり前の職場は、業績が不安定または不当なボーナスカットをしているのどちらかと言えます。

ボーナスを待って退職する人もいますが、機会損失の恐れがあることも知っておいてください。

理学療法士の求人は多くあり、月給5万円上がることならよくあります。僕も転職して月給8万円くらい上がりました。

月給5万円増えればボーナス分は月給5万円増えたことで賄えますし、転職先の実績に応じてそこでボーナスを貰えば良いのです。

ボーナス(賞与)を待って転職すると機会損失になる▼

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もちろん、来月ボーナスというならタイミングを合わせてもいいでしょうが、3.4ヶ月後に退職を考えているなら、理想の職場が見つかった時点ですぐに転職した方が良いです。

転職を考えているなら、早めに行動しておいた方が良いです。

 

転職先のボーナス(賞与)が気になる人は、転職サイトを利用して確認するのが良いでしょう。

ホームページには明記されていない給料などの情報でも、転職サイトのエージェントに聞くことで詳しい情報を入手することができます。

就職・転職を考えいる人へ!おすすめの転職サイトをご紹介

僕はこれまでに転職を3回、4つの職場を経験してきました。

僕が転職してきた理由ですが、給料の高いところを求めたり、残業の少ないところ、休日が多いところ、人間関係が良いところ、行きたい分野があったなど、自身の生活状況や価値観が変わったタイミングで職場を変えてきました。

リハビリ職は有資格者のため、転職しやすいのが最大のメリットです。

転職してすぐに月5万円以上も給料が増えることはよくありますし、職場を変えただけで人間関係が良くなり働きやすくなることもあります。

実際に僕は、そうやって理想の働き方を実現するために環境を変えてきました。今は給料も休みも多い整形外科クリニックに就職しています。

もちろん環境を変えれば、これまで築いてきた周りからの信頼もまた一から積み上げていく必要があります。

それでも今居る場所よりは可能性があると感じたから、転職することを決意したのです。

以下に、僕が実際に使ってみて、満足度の高かった転職サイトをご紹介します。

転職は何度もするものではありません。そのため、転職することに躊躇うこともあるでしょうし、どうやって転職すれば良いのか悩む人もいるでしょう。

転職サイトに登録すると、就職のプロが求人の紹介から、面接や履歴書のアドバイスをしてくれ、不安なく転職活動を進めることができます。

さらに転職サイトは非公開求人も多く扱っており、自分一人で求人を探すよりも多くの情報を得られるメリットがあります。

まだ転職の方向性が決まっていない人こそ複数の転職サイトに登録しておけば、就職できないリスクを回避することができます。

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