理学療法士で退職すると、どれくらいの退職金が貰えるのか気になりますよね。
退職金は法的義務ではないので支払われない場合もあります。
厚生労働省平成25年『就労条件総合調査結果の概要』によると、従業員数1,000人以上の企業で93.6%、30人から99人の企業は72.0%の割合で退職金制度を導入しています。
一般的には、従業員の多い大規模な病院や施設のほとんど職場で、退職金制度があります。
では、実際のところ理学療法士の退職金はいくらくらい貰えるのでしょうか?
この記事では、理学療法士の退職金の相場と、勤続4年で退職した僕がどのくらいの退職金を貰ったのかをお伝えします。
退職金はどのくらい貰えるの?一般企業を参考に
一般企業を参考にどのくらい退職金が貰えるのか見てみましょう。
勤続20年以上かつ45歳以上の場合
高校卒(現業職) | 高校卒(管理・事務・技術職) | 大学卒(管理・事務・技術職) | |
定年退職 | 1,128 | 1,673 | 1,941 |
会社都合退職 | 1,004 | 1,573 | 1,807 |
自己都合退職 | 784 | 1,159 | 1,586 |
早期優遇退職 | 141,8 | 1,945 | 1,966 |
引用)平成25年に厚労省から発表された『就労条件総合調査結果の概要』
理学療法士の場合は、勤続年数を重ねる前に退職する人が多いと思いますので、以下を参考にしてもらうと良いです。
東京都産業労働局が2016年に発表した「モデル退職金」によると・・・
大学卒では勤続1年で8万7,000円、3年で23万6,000円、5年で44万円、10年で114万8,000円、15年で225万1,000円とのことです。
理学療法士の給料は、一般企業に比べて安い傾向にあります。
もちろん、理学療法士の給料は「職場による」というのが本音です。退職金があるかどうかも職場によるところが大きいです。
理学療法士と一般企業の給料を比較▼
-
理学療法士の給料は安いの?高いの?一般企業と比べてみた
かずぼー理学療法士の給料って、安いの?高いの? 気になりますよね。 ただ単に、理学療法士の給料って安いの?高いの? と言われても、ピンときませんよね。 「給料 ...
続きを見る
勤続4年で退職した理学療法士の僕はどのくらい退職金を貰えたのか?
退職金の目安としては、
1ヶ月分の基本給×勤続年数×給付率=退職金
で計算します。
給与率は、自己都合の場合は60%、会社都合の場合は70%といわれています。
僕が4年勤めた職場は、民間の回復期リハビリテーション病院です。
僕は基本給22万くらいの職場を4年勤めましたので、この計算式に当てはめると、
22,000×4×0.6=528,000 となります。
これは、あくまでも計算上ですので参考程度にしてください。
実際、僕の場合は勤続4年で35万円くらいの退職金が貰えました。4年勤めれば、ボーナス一回分の退職金が貰えます。
【転職3回】僕の転職体験記▼
-
【3回転職】理学療法士の転職体験談と転職に成功するコツ
理学療法士のかずぼーです。 僕は理学療法士になって10年。転職を3回、4つの職場を経験してきました。 僕自身が転職してみて思ったことは、 「理学療法士って求人はたくさんあるなぁ」というこ ...
続きを見る
国公立の病院は退職金が高い
ほとんどの職場で、勤続年数3年以上で退職金が出るとされています。
国公立の病院では民間の病院に比べて、退職金は高く設定されています。長年勤めれば2,000万円くらい貰えるかもしれません。
生涯年収を上げるなら公務員ですね。そろそろ腰を据える気持ちがある人は、早めに転職しておいた方が良いですね。
理学療法士が公務員になる方法▼
-
理学療法士が公務員になる方法【給料や福利厚生について】
理学療法士のかずぼーです。 理学療法士が民間の病院やクリニックに勤めるのは、それほどハードルの高くはないでしょう。 ですが、公務員は誰でも簡単になれるわけではありません。 公務員の試験日 ...
続きを見る
ちなみに、毎月の給料が高くても退職金が出ない場合もあります。その場合は、ボーナスや月々の給料に上乗せして支給されます。
これから転職を考えている人は、退職金があるのかないのかは情報収集をしておきましょう。
また、国立や公立の病院では生涯年収は一般の病院よりも多くなる傾向にあります。
長く勤めるなら、退職金も含めて「生涯年収」が多いかも考えておいたほうが良いでしょう。
理学療法士の生涯年収について▼
-
理学療法士の生涯年収はどのくらい?生涯年収を増やす方法と将来への対策
理学療法士の将来性が懸念されている昨今、給料のことは気になってきますよね。 「理学療法士の給料は今後増えない」 「年収300万円の時代が来る」 など、いろいろ言われていますよね。 &nb ...
続きを見る
これから転職する人へ!本当は聞きづらいお金のこと
年収や退職金、ボーナス(賞与)、昇給に関しては、職場に直接聞くのはなかなか勇気がいりますよね。採用の際に「この人お金にうるさい人かも」と勘ぐられる心配もあるでしょう。
正直な話、お金はとても大事です。
再就職の前に「年収はどのくらいなのか?」「昇給はどれくらいあるのか?」「ちゃんと退職金はでるのか?」
これらが最初からわかっていれば、就職してから給料に関する不安は軽減されるでしょう。
事前に情報収集するには、転職サイトを活用することをおすすめしています。
転職サイトを使えば、給料のことはもちろん、働いてからでないとわからない人間関係なども、転職エージョントが教えてくれます。
転職サイトを使わないと、チェックしていた職場が実際に働きやすい職場かどうかがわかりませんよね。それはかなりの不安要素です。
僕も転職を3回経験していますが、いずれも転職サイトを利用し、自分が望む就職先へ転職することができました。
転職サイトへの登録は1分程度で終わります。また、サービスの利用は無料ですので使わない手はないです。
転職サイトに登録しておくと、あなたの希望に合った就職先を紹介してくれますので、自分一人で求人を探す手間が省けるのも大きなメリットです。