理学療法士として社会に出ると、「自分はどの就職先で働くのが向いているのだろう?」と悩むことってありますよね。
僕自身も10年のキャリアの中で転職3回、4つの職場を経験してきました。
僕は半年くらい「自分はどの就職先で働くと、楽しく働けるんだろう?」「どんな環境を選べば幸せなんだろう?」と悩んでいた時期もありました。
転職期間中にも、いろんな病院や施設見学も連日行かせてもらって、今の職場に転職することができています。
僕は、そこまで「これがやりたい」「こんな理学療法士になりたい」という像ははっきりはなくて、楽しく、ストレスなく働ければ良いなと「職場の雰囲気」「人間関係」を重視して、今の職場を選びました。
結果的には、この転職は成功して、人間関係の悩みはなく、毎日楽しく働くことができています。月給も約31万円と申し分はないです。
この記事を読めば、「こういう働き方をしたい人」には、「この就職先がおすすめですよ」というのがわかるようになっています。
例えば、集団行動が苦手という人は、訪問リハビリが良いですよ。皆んなで勉強したいという人は、回復期の病院が良いですよ。みたいな感じです。
僕自身は、10年目の理学療法士で、回復期リハビリテーション病院、デイケア、訪問リハビリ、外来リハビリ、介護老人保健施設、少しだけ教員も経験してきました。
ある程度幅広い職域を経験してきているので、信憑性は高いと思います。
【理学療法士の働き方】あなたはどの就職先が向いてる?【実体験】
「理学療法士としては」という専門的なことはとりあえず除いて、どんな働き方がしたいか、どんな生活をしたいかで就職先を選ぶ方法についてお伝えします。
病院が向ている人
病院の良いところは、病院では患者の回復過程がわかりやすく勉強になるところです。
職員の人数も多いので、頻回に勉強会が開かれたり、先輩が技術練習をしていることも多いので、これらを無料で受けることができます。
はっきり言ってお金を払って外部の勉強会に参加する必要性もなくなってきます。
回復期リハビリテーション病院では、平日休みが多いのも魅力的です。
平日休みですと、世間は皆は仕事をしていますので、どこに行ってもがら空きです。
連休を取って海外旅行へ行くことも可能です。
僕は働きながら6連休を取ってアメリカ旅行に行ったこともあります。
調べてみたのですが、ロサンゼルスへ6日間行くのに、お盆休みでは25万円します。それが、何でもない平日に同じ条件で旅行に行くとすると10~15万円なのです。
年1回以上は海外旅行に行きたい人にとっては、10~15万円の違いはかなりでかいですよね。安い時期に行って現地で遊んだり買い物するお金に使った方が断然お得。
回復期リハビリテーション病院の詳しい紹介はこちら▼
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回復期の病院で8年勤めた理学療法士の僕が"回復期リハビリテーション病院の働き方"を詳しく解説
僕は理学療法士になって8年経ちますが、その間に2つの回復期リハビリテーション病院で実務経験を積んできました。 回復期のリハビリは、勉強になるからという理由で新卒者にも人気の分野です。 & ...
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訪問リハビリが向いている人
訪問リハビリの良いところは、移動中に一人になれることです。
コンビニに寄ることもできるし、空き時間があれば車の中でボーっとすることもできます。公園のベンチに座って黄昏るのも良いでしょう。
要するに移動中は自由なのです。
また、周りの目を気にせず、利用者や家族と向き合うことができるのも良いですね。
他職種(看護師やケアマネ、介護士)、患者・家族との連携も重要であり、コミュニケーション力が求められます。
訪問リハビリの詳しい紹介はこちら▼
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訪問リハビリの魅力とは?病院から訪問リハビリへ転職した理学療法士が思うこと
僕は、8年間回復期リハビリテーション病院に勤務し、その後に訪問リハビリに従事した経験があります。 病院で働く療法士は、退院後の生活を見据えながら患者さんのリハビリをしていますが、退院していく患者さんを ...
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外来リハビリが向ている人
外来リハビリの良いところは、介助量が少ないところ。リハビリ拒否とは無縁なところです。
病院にいる人なら悩むことですが、「患者さんの介助量が多くて腰が痛くなった」「リハビリ拒否が強くて手に負えない」なんてことが、外来リハビリでは起こりえないのです。当たり前と言えば当たり前ですが。
まず、外来リハビリに来られる患者は、自分の足で来る人が大半、あっても患者の家族の付き添いで来られます。よって、それほど介助量を必要としない方が大半なのです。
また、当然ですが「リハビリ拒否」で悩むこともありません。リハビリが嫌ならそもそも来院してきませんのでね。
「外来リハビリって、1単位でしょ?じっくり診れないのでは?」そう思う人も多いでしょうが、それほど短くは感じません。
外来リハビリの主な主訴は痛みです。もちろん、それ以外にもありますが、生活面の全てを把握するのは時間がないので不可能です。
沢山の患者の症状を診ることができるので、とても勉強になります。
「忙しいのでは?」と心配する人もいますが、ちなみに、現在の僕の就職先が外来リハビリで、残業をしたことが一度もありません。定時上がりです。
外来リハビリの詳しい紹介はこちら▼
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【転職体験談】理学療法士が「整形外科クリニック」で働く10のメリット
理学療法士が活躍できる場って、沢山ありますよね。 僕が若手の頃は、給料や休日日数のことは二の次で、「勉強できるところ」を優先して病院で働くことを決めました。 そんな僕も9年目になり、これ ...
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施設が向ている人
施設(介護老人保健施設や特別養護老人ホーム)では、利用者と関わる時間はとても短く1単位(20分)程度です。なので、担当する利用者数も多くなります。
僕は実習で老健を経験していますが、定時前には診療が終わって、結構ゆっくりしていましたね。老健の良いところは、病院に比べてちょっと緩いところ。特養も同じような感じですね。
他にもデイケアもあります。病院や施設に併設してあるところや訪問リハビリなどと併設してあるところもあります。
介護老人保健施設の詳しい紹介はこちら▼
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「介護老人保険施設」で働く理学療法士の友人に実際の働き方を聞いてみた
僕は理学療法士9年目になります。 同じ理学療法士の古くからの友人(9年目)に「介護老人保健施設」の働き方を詳しく聞かせていただきました。 介護老人保険施設の特徴 介護老人保健施設(通称:老健)は、医療 ...
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教員に向いている人
僕は1年間、週1回だけ教員の補助講師をしていたこともあります。
教えるのが好きな人は教員に絶対向いてると思います。また、若い学生とお話できるもリフレッシュになりますね。普段は高齢者を相手にすることが多いので。
僕の同期にも教員をしている友人がいますが、授業の合間に資料を作ったり、夜間部の授業を担当したり、忙しさはあるようです。
教員になるには、臨床経験5年以上、大学で教員をするには「学士」や「修士」「博士」などの学位を取得する必要がありますので注意してください。
ただ、僕の同期は病院に併設している専門学校なので、特に学位はなくても、臨床経験5年以上という条件だけで就職することができています。
あなたに合った働き方・生き方を見つけよう
理学療法士が主に働く職域の特徴を解説しました。
あくまでも、僕の10年のキャリアでいろんな就職先を見てきた「働き方」についてお伝えしています。
なので、ここで紹介した以外にも、スポーツ整形や小児、などなど他にもあると思います。
仕事をする上では、仕事内容ももちろん大切ですが、仕事内容以外の特徴を知っておけばストレスなく働くことができると思います。
僕自身も回復期リハビリテーション病院や、訪問リハビリ、デイケア、老健、外来リハビリなどを経験してきて、仕事内容だけで「就職先」を決めない方がストレスなく生きていけることを感じています。
現在の僕は整形外科クリニックに就職していますが、特に不満なく働くことができています。
冒頭でもお伝えしていますが、僕は半年くらい「どんな職場で働くのが、自分にとって幸せなのか」を考えていました。
「人間関係の良い職場が良いな」という結論に至って、転職サイトにも登録して就職活動を始めました。結果、満足のいく転職をすることができました。
もちろん、人間関係だけでなく「給料は多いほうが良い」「休日は多いほうが良い」など、個人によって優先したいことがあると思います。
一人で就職先を探すより、多くの情報が得られる転職サイトを利用しよう
就職活動をする際は自分一人で探すだけでは情報が不足する恐れがあるので、必ず転職サイトも使っておいたほうが良いと思います。
転職サイトを使うメリットは、
- 条件に合った求人を紹介してくれる
- 応募先への連絡も代行してくれる
- 履歴書の添削や面接の対策もしてくれる
「ここに就職したい」と思えば、圧倒的に内定されやすくなりますし、面倒な転職活動が一気に楽になります。
これらのサービスが無料なので、使わない理由はありませんね。
僕も転職サイトを使って、多くの求人の中から今の働きやすい職場を見つけることができました。