理学療法士として働いてると、
「なんだか疲れた」
そんなときもありますよね。
僕も理学療法士として働いていると、度々「疲れたな」というときがありましたので、その気持ちはよくわかります。
ここでは、僕の体験談を踏まえて、理学療法士が疲れを感じる原因と具体的な対策をお伝えします。
理学療法士が抱える「人間関係」って疲れるよね
仕事の悩みで一番多いのが、人間関係と言われています。
人間関係が原因で退職してしまう人も多いくらいです。
引用)退職理由のホンネ、トップは“人間関係”|エン人事のミカタ by エンジャパン
どの職業でも、上司や先輩に気を使いすぎて疲れることはよくあります。
理学療法士の世界でも同じです。
例えば、上司から研究を進められれば断りにくいですよね。本当はやりたくなくても、「専門職は研究をして当たり前だろ」なんて言われると仕方がなくやるしかなくなります。
残業せず、すぐ帰ろうものなら「患者のことちゃんとを考えてない」と言われて、無理やり勉強会に参加させられる場合もあります。
また、看護師からきつく言われて神経を使うこともありますね。
僕が1年目の頃は、看護師からいじめに近い仕打ちを受けていました。
-
【いじめ経験談】コミュ障の新人理学療法士が職場でいじめられたときの対策
理学療法士のかずぼーです。 僕の新人時代は、他の同期と比べてもあまり出来の良いほうではありませんでした。実習時代も、バイザーに手取り足取り教えてもらって何とかクリアしてきたレベル。 その ...
続きを見る
理学療法士は、患者とのやりとりでも神経を使いますよね。
患者との仲良くなったつもりで、馴れ馴れしくしてあとで、「あの人もう来なくていい」なんて言われて担当変更を通達されたりすると、ショックですよね。
対策
相手は変えられないと思い、自分自身の行動を変えてみましょう。
こちらの記事▼では、理学療法士が遭遇する人間関係の悩みと対策についてまとめています。
-
人間関係に悩む理学・作業療法士へ!職場の人間関係で悩んだときの対策
理学療法士9年目になるかずぼーです。 社会人として働いていると、悩みは尽きないですよね。 仕事の悩みのほとんどが、実は人間関係だってあなたはご存知でしょうか? 実際、人間関 ...
続きを見る
理学療法士の「仕事内容」に疲れることもあるよね
理学療法士は、医師ほど生死を分けるようなことはありませんが、病院では、
- バイタルサインの変化
- 患者の機能回復について
- 自宅に帰ってからの生活をどうするのか?
- 訪問リハビリては、この方どうすれば生活しやすくなるのか?
さまざまなことに気にしなければいけない仕事です。
とても責任のある仕事です。
「患者の人生を背負うことに疲れた」
そう思う人がいても、おかしくはありません。
人の役に立つ仕事であるために、やりがいと責任感を感じるのですが、それが時に重みになることもあります。
対策
急性期の病院では命を左右するケースも多いので、それなりのプレッシャーがかかります。
ですが、訪問リハビリや外来リハビリではどうでしょう?
命に大きく関わることは少ないですよね。
例えば、僕は整形外科クリニックに勤めています。
-
【転職体験談】理学療法士が「整形外科クリニック」で働く10のメリット
理学療法士が活躍できる場って、沢山ありますよね。 僕が若手の頃は、給料や休日日数のことは二の次で、「勉強できるところ」を優先して病院で働くことを決めました。 そんな僕も9年目になり、これ ...
続きを見る
クリニックでは、生命の危機にさらされているような患者はいませんし、トイレ介助もしたことがありません。
-
【理学療法士の働き方】重症患者がきついなら介助量の少ない職場で働くと良い
あなたは理学療法士として、どんな気持ちで日々働いているでしょうか? 「患者が良くなっていくのは嬉しい、やりがいがある」 と思う人も多いでしょう。 理学療法士は人の命や人生を左右するお仕事 ...
続きを見る
「患者の命や人生に関わるのがしんどい」と感じる人は、もしかしたらそういう現場に向いてないだけかもしれません。
そういう人は、転職するだけで、やりがいを持って仕事ができると思います。
誤解のないように、クリニックに転職したからといって「楽な仕事」というわけではありませんよ。
クリニックは、痛みの原因を特定する評価のスキルが必要になりますので、向き不向きがあるということです。
-
理学療法士が整形外科クリニックに転職して2ヶ月。クリニックで働くための大事な考え方
理学療法士の9年目のかずぼーです。 僕は転職を3回軽減しているのですが、8年回復期リハビリテーション病院に勤め、その後に訪問リハを経験、現在は整形外科クリニックに転職して2ヶ月とちょっと ...
続きを見る
理学療法士の「残業の多さ」に疲れることもあるよね
僕の最初に勤めた病院がとても残業の多い職場でした。
- 実習生のようなレポート
- 係や委員会の集まり
- 後輩指導
上司は計画書のチェックも厳しく、「この文章は伝わりにくい、修正して」と言われて、何回も修正して、21時まで残ることなんてザラにありました。
お陰で文章力は身につきましたがね。
残業が多くて辞めた僕の体験談▼
-
病院勤務時代の”残業の多さ”に疲れて転職した理学療法士の話
理学療法士が転職する理由の中で、上位に入ってくるものとして「残業の多さ」が挙げられます。 あなたも仕事をしていて、こんな悩みはありませんか? 「残業が多くて、疲れたとれない・・・」 「帰 ...
続きを見る
でも、毎日そんな感じでは疲れるし、自分の時間が欲しくなるんです。
勉強会に行く時間もないですし、遊びに行きたいし、家族と過ごす時間も欲しいと思ってくるのです。
対策
残業をなくす方法は、こちらの記事▼でまとめています。
-
理学療法士が"残業をせず、定時で帰る"ための5つの方法
理学療法士9年目のかずぼーです。 僕は社会人になってから「できるなら残業はしたくない」と思い、業務が終わればさっさと帰っていた人間でした。 今でも、無駄に職場に残ることはありません。 & ...
続きを見る
理学療法士の仕事に「やりがいがない」と疲れを感じる人へ
やりがいを感じられなくなって疲れたという人もいるでしょう。同じ仕事をしていれば誰でも飽きてきます。
理学療法士の仕事は、ある意味単調です。
病院では患者のところへ行き、20分1単位のリハビリを1日18単位こなす。終われば、また次の日も同じことの繰り返し。
やることが多くて残業ばかりの職場も疲れますが、やることが単調なのもやりがいがなく、かえって疲れてきます。
さらに、最近では理学療法士の将来性が心配される声もあり、ますます不安で「こんなことをしていて、大丈夫なのだろうか?」と悩み、疲れてくるでしょう。
対策
今の職場にやりがいを感じないのは、
- 楽しさがない
- 給料が増えない
- やりたいことではない
などが考えられます。
そういう人は、やりがいを見つけることからです。
-
理学療法士が仕事に"やりがい"をなくしたときにする8つの解決策
理学療法士として働いていると、「最近、張り合いがなくやる気がでないなぁ」と感じることはありまりませんか? 病院で働いていても、毎日同じ患者さんと同じようなリハビリをする。患者診療が終われ ...
続きを見る
また、将来に不安を抱える人は、転職か副業のどちらかはするべきです。
そうでなければ、現状のままずっとやりがいを感じずに働くことになります。
僕も理学療法士としての将来が不安に思い転職をし、副業も始めました。それによって、かなりの収入アップに成功したのです。
-
【経験談】理学療法士として将来が不安なら、転職か副業のどちらかはするべし
理学療法士として働いている「将来性ってどうなの?」というのが気になりますよね。 あなたは、理学療法士のこれからの将来に向けてどのような対策をされているでしょうか? 僕は、2 ...
続きを見る
僕もやりがいがなく、単調な日々を過ごしていましたが、思い切って転職したことで、初心に戻ることができました。
今では、楽しく理学療法士として働くことができています。
-
【ホワイト企業】理学療法士が"働きやすい理想の職場"に転職した1日のルーティンを教える
転職経験者のかずぼーです。 僕は3回転職を経験して、今は整形外科クリニックで常勤として働いています。 正直、今が一番働きやすくて快適です。 まさにホワイトな会社なので、「こんな職場もあるんだぁ」と思っ ...
続きを見る
理学療法士として疲れを感じたときの2つの対策
理学療法士としての「疲れの原因」とその対策について解説してきました。
それでも状況が変わりそうにないという人への対策をお伝えします。
結論から言うと、
- 法人内異動
- 転職
の2つが挙げられます。
つまり、今の環境を変えることをおすすめするのです。
「仕事内容を変えたい」
「人間関係もリセットしたい」
そういう人は、環境を変えてみましょう。
法人内移動も考えてみよう
ずっと病院に勤めていた人は、法人内で介護老人福祉施設や訪問リハビリがあれば、そちらに移ってみるのも良いでしょう。
異動は、人間関係がリセットされ、働く環境も変わるので転職とほぼ同じです。
ただ、完全に職場を変えるよりも、法人内異動の場合は評価もそのまま引き継がれるので、給料面では有利です。
-
理学療法士の転勤・異動って実際どうなの?転職するのとどう違う?
転職経験者のかずぼーです。 理学療法士である僕らも、一般的な会社同様に転勤・異動は普通にあります。 僕の周りでも、突然上司から転勤・異動通達された人がいますし、自分から申し出た人もいます ...
続きを見る
転職を考える
もし、あなたの職場に昇給がほとんどない場合。異動してもさほど変化はないでしょう。
それなら、いっそ転職してしまった方が良いです。
僕は転職を3回していますが、今の僕の職場は、人間関係も良好で、残業なし。
さらに、僕は転職しただけで年収が50万円アップしました。
転職しただけで、月収5万円アップすることはよくあります。生活はガラッと変わりますよ。
-
理学療法士が転職しただけで年収50万円UPしたリアルな話
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士として働いていると、「このまま今のところで勤めていて給料は増えるのか」って気になってきますよね。旦那さんだけの収入で家族を養っている家庭では特に。 若い療法士も、これ ...
続きを見る
理学療法士として疲れたなら、多少のブランクはあり
「もう働くの嫌」
「理学療法士の仕事なんてしんどい」
「患者に気を使う」
「看護師に気を使う」
そうな風にネガティブな気持ちを抱えている人は、心身ともに疲れている可能性があります。
僕も転職前は、同じ気持ちになっていました。
理学療法士として働くことに疲れている人は、今のまま続けていても余計に辛くなってくるかもしれません。
「人間関係が切れるのが怖い」という人もいるかもしれませんが、僕の場合転職しても前の職場の同期とは変わらずご飯に行ったりしています。
新しい職場でも、また人間関係は構築できるし、むしろ人脈は広がります。
もし、貯金に余裕がある人は、休憩期間を設けても良いと思います。
僕は転職期間中、
- 1ヶ月半
- 2ヶ月
長期休暇を取ったことがありました。
その間にアメリカ旅行に行ったり、ロードバイクで旅に出たり。朝は10時くらいに起床。夜までずっとダラダラ過ごして、心身の回復を図りました。
何もしないというのも退屈ですので、また働きたくなってくるものです。
-
理学療法士の転職では長期間ブランクを作らないほうが良い5つの理由
転職を3回経験している理学療法士のかずぼーです。 仕事を辞めると決めてからは、「よ~し、せっかくだから思いっきり休もう!」と思うものです。 「海外旅行に行こうかな?」 「やりたかったゲー ...
続きを見る
結婚している人で1~2ヶ月も休むのは難しいと思いますが、せめて1週間でも休暇を設けてみるとかなりリフレッシュされます。
「働かないといけないとダメ!」と、心に縛った重荷を一気に解き放つときも必要です。
ただ気をつけたいのは、転職するなら次の職場を決めておくことです。
いきなり長期休暇を取っても、次の職場が決まっていないと、休み期間中に転職活動をする羽目になります。
それでは、気が休まりません。
僕が転職する際に、転職サイトを必ず使っていました。
転職サイトを使えば、エージェントが希望に合った就職先を紹介してくれるから楽なのです。
無料でサービスが受けられますので、使わな手はないです。
僕は「このままではいけない」と思い行動を起こしたことで、経験値も増え、給料も増え、前よりも働きやすくなりました。
あなたも理学療法士に疲れているなら、現状を変える行動を起こしてみると、今よりもっと楽になりますよ。