理学療法士として働いていると、出産・育児などで、一時的に仕事から離れることもあると思います。
理学療法士がブランクを経験する理由としては、
出産・育児が多いでしょう。お子さんが大きくなり、やっと復帰できるまでに1年くらいのブランクを経験することになります。
その他、理学療法士がブランクを経験する理由としては、
- 家族の介護
- 病気
- 他の職業に就く
というのもあります。
僕も実はほとんど働かない期間が数ヶ月あったので、ブランクを経験していると言えます。
僕の場合は、転職を期に半年ほどほぼ仕事をせず旅行に行ったり、ゆっくりしていたタイプのブランクです。
ブランクを経験してみて、いざ、また理学療法士として働き出そうと思っても、
「復職できるのだろうか?」
「ちゃんと仕事ができるのだろうか?」
育児や家族の介護をしている人では、「両立できるだろうか?」
ということが気になりますよね。
ここでは、理学療法士としてブランクがあるけれども復職するための方法、家庭と育児を両立するための仕事選びについても解説します。
理学療法士で多いブランク
理学療法士がブランクを持ちやすい理由について述べます。
様々な理由でブランクを抱える人がいますが、それぞれで復帰したとき辛い気持ちを抱えているのです。
①出産、育児でブランクを経験
これが一番多いブランクの理由ですね。
出産をきっかけに退職する人もいるでしょうが、できることならしっかりと産休・育休制度は使っておいたほうが良いです。
寿退職に憧れる女性もいますが、今の時代夫の稼ぎだけではよっぽど稼いでいないと経済面できつい面があります。
お金に余裕がなく再就職する人もいるし、理学療法士の専門性を活かして働きたいと強く思う女性もいるでしょう。
僕の同僚でも、出産、育児を経験し後に復帰した人もいました。
1年目で子供を授かり、1年間産休・育休を取った後の復帰だったのですが、途端に3年目という位置に来た方がいました。
臨床経験的には1年目と変わらないのですが、彼女は一生懸命ブランクの穴を埋めようと努力していました。家庭との両立もあるし、勤務途中に電話がかかってきて「お子さんが熱を出した」と言って、途中帰宅もよくありました。
ただ、フォロー体制や教育体制が整っている職場でしたので、彼女はそれほど負担ではなかったようです。
②親の介護で仕事から離れる
親の介護のために、仕事ができないケースもあります。
自分が稼ぎを担っているなら、長期休みが取れず一時的に休むこともあるでしょう。
僕の同僚にも、親の面倒を診るために一時的に現場を離れた人がいました。
急遽休むこともありましたが、フォロー体制が整っている職場でないと働くのが難しい現実があるでしょう。
③体調不良で一時離脱
僕の同僚も体調不良で1年弱休んでいた人がいました。
復帰しても、まだ体調は本調子ではなかったですし、単位取得も制限があり、本人としてはもう少し頑張りたい気持ちもあるけど頑張れない、やるせない気持ちがあったようです。
④他の職業に就き、その後に理学療法士へ復職
僕の同僚にも理学療法士が嫌になり、他の職業に可能性を感じて転職した人もいます。
やはり他の職業も厳しく、結局理学療法士に舞い戻ってきたのです。1年のブランクです。
育休・産休や親の介護、体調不良に比べると、ブランク開けの復帰に対する不安は少ないかもしれません。ただ、いくら資格を持っていても知識や技術面で不安になったようです。
⑤ゆっくりしたい・遊ぶためにブランクを経験
僕の場合のブランクは、ここの該当します。僕は転職を3回、4つの職場を経験しています。
僕の経歴としては、
- 回復期リハビリテーション病院4年
- 1ヶ月半間を空けて
- 回復期リハビリテーション病院4年
- 2ヶ月間を空けて
- 訪問リハ2ヶ月(非常勤)
- 整形外科クリニック5ヶ月目、現在
せっかく転職するのなら、旅行に行ったり、好きなことをしたいなと思うものです。結婚しているとなかなか遊ぶことはできませんが、独身なら転職を気に好きなことをするのはありですね。
ただ、あまりブランク期間が長いと、勘が鈍るのでほどほどに。最初の1ヶ月半ブランクを経験した後の復帰は、理学療法の勘がかなり鈍ってましたね。
一緒に見学した先輩に「この患の介助をお願い」と言われましたが、「あれ?とうやってやってたっけ?」と一瞬悩んでしまいました。
1ヶ月もすると感は取り戻したので、良かったですが。
理学療法士の転職で長期間ブランクを作らないほうが良い理由▼
-
理学療法士の転職では長期間ブランクを作らないほうが良い5つの理由
転職を3回経験している理学療法士のかずぼーです。 仕事を辞めると決めてからは、「よ~し、せっかくだから思いっきり休もう!」と思うものです。 「海外旅行に行こうかな?」 「やりたかったゲー ...
続きを見る
理学療法士はブランクがあっても復職できる
いろんなブランクの理由を述べましたが、理学療法士として復帰するときの不安もあるでしょう。
「就職できるの?」
「知識・技術面で不安」
「家庭と仕事を両立できるのかな?」
こういった不安があると思います。
理学療法士は就職しやすい
理学療法士は資格持ちなので、復職はしやすい
実際、理学療法士があっても、働くことはできます。
理学療法士はまだまだ求人が多いので、再就職はしやすいです。これは、理学療法士の資格を持っているメリットでもありますね。
ブランクを経験するということは、育児や親の介護、体調不良などそれなりの理由もあるでしょう。
まずは自分が働きやすいと思う職場を探すため、多くの求人を見てみることが大切です。
内定をもらったけど、いざ働き出して「何か違う」とならないように、こちらで▼紹介している転職サイトを利用することをおすすめします。
-
理学療法士におすすめの転職サイトをご紹介【体験談から厳選】
転職経験者の理学療法士のかずぼーです。 僕は転職を期に、病院や訪問リハビリ、整形外科クリニックを経験してきました。そのおかげで患者を診る目や知識・技術が養われてきたと感じています。 &n ...
続きを見る
転職サイトを利用すれば、あなたの希望する条件の求人を紹介してくれます。
さらに、転職サイトのエージェントは、職場の上司の人間性や仕事内容も把握していることがあり、非公開の情報まで知ることができます。
知識や技術面の勘はすぐに取り戻す
長期間理学療法士の仕事をしていないと、は理学療法士としても知識や技術の方が鈍ってしまうのが心配ですよね。
僕の場合は、1ヶ月半現場から離れていたただけでかなり感が鈍ってしまいました。
産休・育休では1年以上離脱することもあるので、復職する際にはさらに勘は鈍っていると推測できます。
僕が復職した職場は、教育体制が整っている現場でしたので、ストレスなく勘を取り戻すことができました。
復職しても、いきなり「即戦力」を求められてバリバリ動かされるのは結構きついものがありますね。
ということで、ブランクがあってもゆっくり教えてくれる現場が良いでしょう。
ブランクからの復職でも、不安なく働ける職場を探してみてはどうでしょう。
職場を選べは、家庭と仕事両立できる!
「子供の世話もいるし、仕事もしたい」
「親の介護もあるし、仕事もしたい」
「体調不良もあるし、ゆっくり仕事を始めたい」
自身の都合と仕事を両立した人は、いきなり正社員として働くよりも、非常勤(バイト・パート)から働き出しても良いと思います。
また、理学療法士でも派遣社員として働くこともできます。
派遣社員の場合は、短期間・短時間労働ですし、契約が終了すれば派遣先の職場に就職することもできます。
もちろん、そのまま契約終了で他の職場を探すことも可能ですので、「退職届を出さないといけない」という煩わしさもありません。
【出産・育児】女性が働きやすい職場とは
産休・育休期間は、日本の場合1年ちょっとですが、フランスやドイツでは子供が3歳になるまで休暇があるとか。
日本ちょっと働きすぎですよね。
女性が育休のブランクから復帰しても、子供を託児所に預けたり、子供が熱を出したときに急に休むことも考えなければいけません。旦那さんの助けがあれば尚良いのですが。
ブランクがあっても正社員で働くことを勧められているなら、時短にしてもらうのも良いでしょう。
どうしても正社員として働くことが難しいなら、週3~4勤務の非常勤や派遣から始めるのもありです。
女性理学療法士が働きやすい職場とは▼
-
女性の理学・作業療法士、言語聴覚士が働きやすい職場とは?【リハビリ職の就職・転職】
女性の場合、育児や家事などの役割を担うことも多く、働きづらくなって退職したり、再就職しづらくなっているケースは多いです。 以前、勤めていた病院でも人材募集をかけていたときに、上司が「女性が来てくれたほ ...
続きを見る
あなたのライフワークに合わせた働き方を目指そう
結婚や出産をすると立場が目まぐるしく変化しますよね。特に女性の方は大変。
女性も男性と同じように出世したい気持ちもあるでしょう。
仕事も大事だし、キャリアアップも大事。家族も大事。
そういったときに、両立しやすい場所で働くことをおすすめします。
今いる職場でしかキャリアアップできないわけではありません。
家庭の事情で働けないこともあるでしょうが、働かないとお金の心配もありますよね。
幸い理学療法士は求人も多くあるので、復職しやすい職業です。
育児や介護があるなら、時短、バイト、パート、短期間派遣から始めるのが良いでしょう。
また、訪問リハビリなら、単価が高いので、短時間でもそこそこ収入になります。
40分3,000円、60分4,000円というところもあるので、週4、1日40分が5件でも月収24万円ですからね。
訪問リハビリの詳細はこちら▼
-
訪問リハビリの魅力とは?病院から訪問リハビリへ転職した理学療法士が思うこと
僕は、8年間回復期リハビリテーション病院に勤務し、その後に訪問リハビリに従事した経験があります。 病院で働く療法士は、退院後の生活を見据えながら患者さんのリハビリをしていますが、退院していく患者さんを ...
続きを見る
僕が今勤める整形外科クリニックのように、昼休憩に帰れる職場だと、その時間に家事をすることもできます。家が近いと時間短縮になるし、便利ですよ。
整形外科クリニックの詳細はこちら▼
-
【転職体験談】理学療法士が「整形外科クリニック」で働く10のメリット
理学療法士が活躍できる場って、沢山ありますよね。 僕が若手の頃は、給料や休日日数のことは二の次で、「勉強できるところ」を優先して病院で働くことを決めました。 そんな僕も9年目になり、これ ...
続きを見る
職場が家から近いことのメリット▼
-
通勤で消耗してない!?理学療法士が家から3分で着く職場に転職して変わったこと
理学療法士のかずぼーです。 9年のキャリアの中で、転職を3回し、現在4つ目の職場を経験しています。 「あなたは通勤時間で消耗してない?」って話なのですが、日本は通勤時間の長 ...
続きを見る
育児や親の介護、体調不良などで急な休みが多くなりそうなら、人数の多い病院のほうが良いでしょう。
病院はスタッフの人数が多いので、子供の熱など急な休みにも寛容です。僕が以前勤めていた病院ほその辺は寛容でしたね。
クリニックや事業者などはスタッフの数が少ないので、突然休まれると辛いところがありますのでね。
色んな職場がありますので、あなたのライフスタイルに合った働き方を目指しましょう。