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仕事の悩み

30代で異業種から理学療法士へ転職した人の話【リハビリ職の転職】

投稿日:2017年11月28日 更新日:

僕がまだ病院で勤務していた頃、30代半ばの実習生と話をする機会がありました。

最後の臨床実習だったので、僕は実習生に「就職はどうするのですか?」と聞いてみました。

すると、実習生は少し考えて「できるだけお給料を優先して職場を選びたい。と言っていました。

 

30代にもなると給料の心配事は絶対に聞かれますね。結婚して、子供がいると「やりがい。」だけではやっていけませんからね。

就職するにあたっては他にも心配事があるようなので、その実習生と色々話をしてみました。

 

「やっぱり若い人を優先して採用するのではないか?」

「就職先はあるのか?」

「これから先、療法士は給料が上がらないと先生から言われた?」

など。

僕も30歳なので気持ちはすごくわかります。

30代実習生の悩み。家庭事情

実習生に、なぜ理学療法士になろうと思ったかと聞くと、

「前職は事務の仕事で給料が上がらず、今よりも給料の良いところへ転職しようと思いました。」

「子供もほしいし、将来子供が大きくなったとき、お金のことが心配だから、思い切って他の職種に変えようと思いました。」

とのことでした。

 

続けて、「おばあちゃんが骨折して入院したので、そこで理学療法士のことを知りました。」

と言っていました。

手に職をつけていれば安心ではないかと考え、理学療法士の学校に入学したそうです。

30代のリアルな心境。「お金が必要な理由」がある

20代はやりがいや勉強ができるところを条件に就職する方が多いと思います。僕も20代前半の頃はそうでした。

ところが30代ともなると、

「今の給料で家族を養っていけるのかな?」

「子供の学費を蓄えられるのかな?」

「親が病気になって施設に入所したお金を払っていかないといけなくなった。」

という声をよく耳にします。

 

30代では、20代のようにやりがいよりも給料や働き方などに視点が変わっていきます。

当然と言えば当然です。

30代は結婚して家庭を持つ人が増えてくる年代ですので、やりがいだけでは働けません。

30代で転職は不利なのか?

実習生が口にしていたのが「人気の病院は若い人を優先してとるのではないか?」でした。

病院や施設によっては年齢給というものがあります。つまり、年上のほうが給料が少しだけ良いわけです。

そうなると、同じ能力なら「若いほうがコストを抑えらえるし、よく働きそう。」という風になってきますので、そういう意味では30代は不利と言えば不利です。

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新卒者にはない30代転職者の強みは?

ただし、新卒者にはない30代の強みも当然あります。

もちろん20代でもしっかりしている人はいますし、年齢で分けるのは絶対ではありませんが、一般的なイメージとして30代の強みを挙げてみます。

強み①:常識がある

30代で初めて就職する人は滅多にいないと思いますので、20代にはない経験があるはずです。

特にリハビリ職は若い人が多いです。患者さんに対する言葉遣いが雑な人もいますが、他業種をみている30代ならすぐにその違和感に気づくでしょう。

電話対応や上司への報告などの社会の基礎を学んできているはずですので、その点は20代の新卒者よりも有利に働きます。

強み②:他の職種を見ている

新卒療法士は他の職業を見たことがない人がほとんどです。例えば一般的な企業がどういう働き方をしているかはかなり疎いです。

他の業種を見てきた人なら、患者さんとの話のネタにもなります。パソコンを扱うことが多い職業でしたら、そのまま転職先でも大いに活かせます。(療法士は案外パソコン業務が多いので。)

強み③:マネジメント経験があれば尚良い

前職でマネジメントを任された経験があればかなりの強みです。

就職していきなりマネジメントを任されることはありませんが、同期をまとめる頼もしさを見せていれば自ずと会社での評価も上がりやすくなります。

転職する「目的」をぶらさないこと

話をした30代の実習生は「学校では理学療法士は飽和状態、これから就職も厳しくなる。」と言われ、さらに不安になったそう。

 

その実習生は、「いずれは給料の高い訪問リハビリに勤めたいのですが、まずは病院でスキルをつけてからのほうが良いと考えています。」

とのことでした。

 

病院のほうが患者さんの情報は多く勉強になることもありますが、訪問リハビリでも勉強にならないわけではありません。

30代で転職をするのは何か「目的」があるはずです。

給料を上げるために理学療法士へ転職したのであれば、目的をぶらさず給料の高いところを選んでも良いのでは?

と僕なら思います。

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理学療法士の就職先と給料について

最近では、診療報酬の改定に伴い、理学療法士の給料は下降ではありますが、探せば給料の高いところも結構あります。

理学療法士の就職先

・病院(急性期、回復期、療養)

・クリニック、外来リハ

・介護老人保険施設

・特別養護老人ホーム

・デイケア

・デイサービス

・訪問リハビリ

などがあります。

他にもスポーツ分野で活躍する理学療法士もいますが、稀です。給料が良いのかはちょっと不明です。

 

給料を見てみるとピンキリでです。給料が高いは休みが少なかったり、残業代が出ないところもあります。

仕事内容や人間関係も、実際に職場に聞いてみないとわかりません。

 

もう少しお給料について解説します。

訪問リハビリのお給料は比較的高めです。

病院では20万円、年収350〜400万円くらい。昇給は0〜5,000円くらいが普通です。(公務員は初任給安めで、昇給高めです。)

デイケア、外来などは400〜450万円。

訪問リハビリのインセンティブでは、年収500万円のところにあります。給料を気にする人はだいたい訪問リハビリへ転職しています。

訪問リハビリはインセンティブ(歩合制)をとっているところもあります。(例:40分3,000円、60分4,000円など)

20代に負けない転職・求人の探し方

理学療法士の就職先は本当にたくさんあります。

30代で転職するのはとても勇気のある決断だったと思います。

30代だからと言って就職で大きく不利になることはないですが、人気の職場はすぐに枠が埋まってしまいます。新卒者が優遇されるの多少仕方ない部分もあります。

 

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僕はこれまでに転職を3回、4つの職場を経験してきました。

僕が転職してきた理由ですが、給料の高いところを求めたり、残業の少ないところ、休日が多いところ、人間関係が良いところ、行きたい分野があったなど、自身の生活状況や価値観が変わったタイミングで職場を変えてきました。

リハビリ職は有資格者のため、転職しやすいのが最大のメリットです。

転職してすぐに月5万円以上も給料が増えることはよくありますし、職場を変えただけで人間関係が良くなり働きやすくなることもあります。

実際に僕は、そうやって理想の働き方を実現するために環境を変えてきました。今は給料も休みも多い整形外科クリニックに就職しています。

もちろん環境を変えれば、これまで築いてきた周りからの信頼もまた一から積み上げていく必要があります。

それでも今居る場所よりは可能性があると感じたから、転職することを決意したのです。

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転職は何度もするものではありません。そのため、転職することに躊躇うこともあるでしょうし、どうやって転職すれば良いのか悩む人もいるでしょう。

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