理学療法士として働き出すと、「思っていたのと何か違う」と違和感を持ちながら仕事をしている人もいるかもしれません。
例えば、「給料が少ない」「残業が多い」「思っていたよりも重労働」など。
理学療法士になったことに後悔をしているかもしれません。
僕は転職を3回しており、そのとき生じた不安を解消するために環境を変えてきました。
給料が少なく悩んでいたときも、人間関係が良く働きやすい職場を探して転職をしたこともありました。
僕は、理学療法士という仕事が好きですし、やりがいのある仕事だとも思っています。
ここでは、理学・作業療療法士が後悔しない職場選びのポイントと転職支援・求人サイトを利用する際の注意点を解説します。
理学・作業療法士が後悔しない職場選びのポイント!
僕は、仕事自体が嫌になっても、理学療法士自体を辞めようとは思いません。
他の仕事もおそらくできないと思っています。
僕は職業を変えるのではなく、職場を変えることを選んだのです。
理学・作業療法士が今の職場に不満があるのなら、結論転職してしまったほうがずっと生きやすくなります。
ただ、一人で求人を探していても、良い条件の職場は見つかりにくいし、辞めるタイミングを逃してしまう恐れもあります。
僕が、転職した際に利用していたのが転職支援・求人のサイトです。
サイトに登録しているとエージェントと呼ばれる代理人が、あなたの代わりに次の職場を探してくれるだけでなく、病院(施設)見学、面接の段取りも、すべて無料でサポートしてくれます。
ただサイトに登録しても、最大限有効活用する方法を知っていないと、希望条件に合わない職場も紹介されてしまいます。
せっかく転職するのですから、後悔のない職場選びをしていきましょう。
僕が実際に使ってみた中からおすすめの転職サイト5選はこちら▼
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理学療法士におすすめの転職サイトをご紹介【体験談から厳選】
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僕が転職支援サイトを利用する際の注意点
僕も転職経験があるのですが、とりあえずサイトに登録して、色んな職場を紹介してもらって、そこから良さそうな職場を選ぼうと考えていました。
で、実際に色んな職場を紹介してくるようになりました。
「給料は条件通りなんだけど、公休数は少ないよなぁ」という職場も紹介されます。
どれもイマイチだな~・・・ってなったんですね。
「これは希望条件をちゃんと伝えないと!」
そこで、希望条件を出来るだけ明確にしてみることにしました。
これだけは絶対に譲れないものをピックアップ
「回復期の病院」
「給料は400万円以上」
「公休数は100日以上」
など。
これだけは絶対に譲れないというのをいくつかピックアップして担当者に伝えました。
【注意点】あまり条件を絞りすぎないこと
あれもこれも希望を出してしまうと、職場が限られてきますので、
第二の希望として、あったらいいなくらいの気持ちで、
「扶養手当がある」
「職員数が多い」
などと伝えておくと良いでしょう。
このようにエージェント(代理人)に伝えておけば、転職活動がスムーズに進みます。
気になることは、新しい職場を紹介された段階で質問すれば良いかと思います。
条件を具体的にしておくもう一つのメリット
紹介された職場が「なんか違うなぁ」というときに断らないといけないのですが、
その理由をいちいち考えているとそれだけで疲れてしまいます。
だからこそ、希望条件を明確にしておけば、
断わるときも「公休数が少ないから他の職場を紹介してください」と言えば良いので余計なことを考えなくて済みます。
みんな何を基準に転職先を選んでるの!?マイナビが調査した「転職先を選んだ理由」を参考にすると良い
マイナビコメディカルは、転職した人が何を基準に職場を決めているのかをアンケート調査しています。
このランキングはリハビリ職だけでなく、一般企業も含まれます。
1.前職よりも給料が上がったから 15.2%
2.経験・スキルが生かせる仕事だと感じたから 11.3%
3.希望の仕事だったから 10.8%
4.希望の勤務地だったから 8.8%
5.希望の業界だったから 7.0%
やはり、職場を選ぶ理由の1位に給料を挙げる人は多いようですね。
次いで、自身の経験やスキルをもっと生かしたいという人が多いようです。リハビリ職の人はスキルアップを転職理由に挙げる人も多いんじゃないかと思います。
とはいえ、大多数が給料やスキルアップを目的に転職しているわけではなく、
何を重視するかは個人の価値観によるものが大きいです。
職場選びにおけるチェック項目。見ておきたいポイント
職場を選ぶうえでのチェック項目をみていきましょう。
1.どういう現場で働きたいか
医療保険分野では、
●急性期
●回復期
●療養
●クリニックなどで行われる外来リハ
などがあります。
回復期リハビリテーション病院ってどうなの?▼
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介護保険分野では、
●老人保健施設
●特別養護老人施設
●訪問リハ
●デイケア
などがあります。
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病院や施設の中に訪問リハ、デイケアなどが併設されているところもあれば、
訪問看護ステーションなど事業所を開設している訪問リハもあります。
まずは、どういう現場で働きたいかを決めておくと良いでしょう。
2.給料
給料を気にしない人はまずいないでしょう。
理学療法士の平均年収は約390万円(平成26年)です。今後も増えていくことはないでしょうが・・・
理学療法士の給料は職場によってかなりの差があります。
僕が最初に勤めた職場の初任給は30万円超えでした。年収は約460万円です。
他病院のリハビリ科と比べてもかなり多いほうだと思います。
また、入職時は給料が高くても、昇給がない職場も多いです。
ちなみに、給料高めが多い分野は訪問看護ステーションで行われる訪問リハビリです。
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給料体系はホームページの求人募集欄に公開しているところもあれば、記載がない場合もあります。
また入職時は給料が高くても、昇給がない職場も多いです。
転職支援サイトは非公開求人も案内してくれますので、給料体系にも丁寧に答えてくれます。
3.公休日数
多いところでは休みは週2日と祝日、夏季・冬季休暇も合わせて120日以上の職場もあります。
少ないと週1日休み(土曜半休とか)というところも・・・
その分の労力は給料として反映されてるでしょうが、休みも給料も少ないとなるとしんどいですよね。
何を優先するかですね。
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4.職員の人数
勉強欲が高い人は、職員数が多い職場のほうが良いでしょう。
理学療法士は思考も技術も閉鎖的になりやすいので、色んな意見が聞ける環境のほうが勉強はできると思います。
こじんまりした環境が合ってる方は職員数は少なめのところを選ぶと良いです。
そこで勉強ができないなんてことも当然ありませんのでね。
5.福利厚生
厚生年金保険や健康保険、雇用保険、労災保険などは一般的にはどこの職場も完備しているはずです。
更に、あると良い福利厚生も見ておきましょう。
扶養手当
子供1人につき1万円(2人目からは5千円とかに下がることが多い)もらえれば、お子さんがいる家庭はとても有り難いですよね。
住宅手当
平均的な相場は1~3万円くらいです。
交通費
交通費の上限支給額もみておくと良いです。
有給休暇
有給休暇の取得時期は職場の規定があります。
例えば3カ月勤めたら有休が使えたり、1年勤めたら使えるようになるところもあります。
慶弔休暇制度
結婚すると、通常の有給にプラスして(例えば6日など)新婚旅行にも行くことができます。
また、葬儀でも休ませてくれます。
産休・育休制度
女性では子供を授かったときに産休・育休制度などあれば嬉しいですよね。
託児所
小さいお子さんがいる人は、保育所に預けるお金が浮きます。
このように、
たとえ基本給が安くても福利厚生が充実していると日々の生活はずいぶん楽になります。
退職金制度
転職ばかりするのも面倒なのですが、退職金制度もみておきたいですね。
3年以上勤めたらもらえるところが多いです。
その他
僕が以前に勤めていた職場では、慰安旅行があったり、年末にはホテルの宴会場を貸し切って盛大に忘年会をしていました。
こういうのが毎年あると結構楽しみですね。
あとは、勉強会費を負担してくれる職場もあります。
海外研修があるところもあります。
転職支援サイトの特徴を知っておくと良い
自分の目で職場の雰囲気を確かめたい人は、エージェント(代理人)に職場見学を希望すれば、アポイントもすべて代わりにしてくれます。
職場選びのポイントといえば、まずは何を重視するかを明確にしておくことが大切です。
今回ご紹介したことを参考にして、あなたの希望条件をかなえてくれそうなサイトを見つけてると良いかと思います。
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