僕は理学療法士になって8年目になるのですが、ある程度リハビリ関係のことはわかってきました。
それは、1年目の頃から自分なりに頑張ってリハビリのことを勉強してからだと思っています。
しかし、ある時期からこのように思っていました。
「それなりに勉強しているけど給料上がってないぞ。」
「勉強しまくってて、何になるのか?もっと勉強すれば報われるのか?」
それで、気付くんです。
医療保険の診療報酬は一律なんですよね。
高齢者が増え、病気や怪我をした患者さんの数が増えたからといって、それが療法士の給料に反映されるわけではないです。
医療保険費は誰が支払ってるのってことですが、現役で働く若い世代の人たちじゃないですか。
高齢者が増えることで需要がますます増えていくけど、僕達は給料が沢山もらえて安泰というわけではないんです。
理学療法士や作業療法士は患者さんを対象にリハビリを行う仕事ですので、日々患者さんの身体が良くなり、または喜んでもらえることにやりがいを感じている人は多いんじゃないかと思います。
給料だけが全てではないのですが、結局あなた自身が何を求めていて、どう生きれば幸せになるのかを知ることが大切なんだと思います。
自分自身の基準を知った上で、仕事を選ぶと良いのではないかと思います。
仕事はお金を稼ぐためだけにするのではない
仕事をする理由は、生活をするため、そして生きていくためなのですが、だとしたらお金を沢山稼げる仕事に皆んな就くはずです。
でも、実際にはお金以外の因子も仕事をする上で重要になってきます。
なぜなら、1日の大半は仕事をしているわけですので、人生において仕事が占めるウエイトはものすごく大きいことになります。
仕事を長く続けていくにあたっては、お金以外の環境が整っていないと、苦痛な人生になってしまいます。
仕事の満足感を決める4つの因子
仕事をしていく際に、何に満足感を得るかは人それぞれの価値観によります。
仕事の満足感を以下の4つに分けることができます。
- 収入
- 時間
- やりがい
- 同僚との人間関係
この4つのうちどれか一つが大幅に欠けていると満足度は極端に下がってしまいます。
いくら給料が良くても、好きでもない仕事をしていたり、上司から怒られてばかりの職場では満足感を得ることはできません。
年齢とともに満足感を決める因子が変わる
入職したてで20代前半の若い世代の人は、学生の頃に比べて何倍もの給料をもらい、それだけで喜ぶ人は多いと思います。
そこで、今まで買えなかった服とか遊びに精を出す人もいるでしょう。
僕も新人の頃はかなり無駄遣いをしていました。
僕は理学療法士として働いてから1度転職を経験していますが、以前に勤めていた病院は新人にしてはそこそこ良い給料でした。
そのかわりに、デメリットとしては激務だったということです。
一流企業みたいな高収入ではなかったのですが、満足するだけの給料はあるしと思って、無駄遣いをしまくっていた僕も30歳を前にするとさすがにそんなことにも飽きてきました。
「いや、もう時間がほしいな。楽に働くつもりはないけど、時間がほしい。」
「ストレスなく働きたい。」
そうと思って、転職してみることにしました。
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職場にもよりますが、給料は良くても、プライベートな時間がないとなると、家でゆっくりする時間、家族と過ごす時間が少なくなってしまいます。
逆に時間はあっても、薄給では結婚して家庭を持った人は生きていくので精一杯になるでしょう。
そうなるとやはり給料のことも考えていかないといけなくなります。
結局、自分が何を求めてるのかをはっきりさせておくと、それを叶えてくれる職場に就職するのが一番幸せになるんだと思います。
どう生きたら幸せなのかを考えてみる
今の職場の給料に不満がある場合。
今の職場で科長クラスに昇りつめれば、給料はかなり良くなると思います。
ですが、そこまで頑張るとなると、なかなかの時間と努力を要します。
というか、その頃にはおっさん、おばさんになっています。
しかも、これからは理学療法士や作業療法士の数が増えてきますので、1人の理学療法士に高い給料を払うなんてことができなくなるんじゃないかとも予想されます。
一番手っ取り早く給料を上げるのは、職場を変えることです。
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この時代においても、一つの職場に居続けることはイコールで給料が増え、安泰というわけではありません。
むしろ、経験年数の割に視野が狭くなる可能性のほうが、今後のキャリアに影響してきます。
一番良いのが、高収入かつプライベートな時間があり、人間関係も良く、尚且つやりがいのある職場に就職することなのですが、そんな都合の良い職場は滅多にありません。
ですので、あなた自身がどう生きると幸せなのかを考えてみることです。
理学療法士や作業療法士はやりがい第一になりやすいところがあります。
なぜなら患者さんが良くなる姿を日々目の当たりにしているのですから、そこに喜びを感じることが多いはずです。
ただ、それだけでは生きていくことはできないですよね。療法士だって一人の人間ですし、こっちも生活がかかっているわけですから。
もし本当に患者さんのためにと思うのであれば、まずは自分が幸せを感じることです。
不幸せな人が誰かを幸せにすることは一時的にはできても、長期的には無理です。病んでしまいます。
あなたがどう生きたら幸せなのかを考えてみましょう
前述した4つの因子に優先順位をつけてみましょう。
例えば、給料 > 時間 > 人間関係 >やりがい
としてみます。
そうすれば、給料の良い職場に就くことがあなたにとって一番幸せな職場ということになります。
ただし、人間関係ややりがいにおいては多少の我慢は仕方ありません。
やりがいの優先度が低くても、仕事を適当にするという意味ではなく、あくまでも気持ちの話です。
むしろ、自分が幸せだと思える仕事に就くことで、仕事へのモチベーションが高まり、誰かを幸せにしようと思えるようになるものです。
あなたが本当にしたいことを見つけるために
仕事をする上で、あなたが本当に大切にしたいことは何でしょうか?
何を選択すれば幸せになれるのでしょうか?
もし、今の職場に満足していないのであれば、環境を変えてみるのも良いかと思います。
転職する際は、あなたの希望の職場を代わりに探してくれる転職支援サイトを活用することをおすすめします。
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