僕は、理学療法士としてこれまでに転職を3回経験しています。
転職経験があると、転職をすると損する人、転職をすると幸せになる人がある程度わかるようになってきました。
ここでは、転職経験者の僕が「転職しない方が良い人」「転職した方が良い人」をお伝えします。
転職しようか悩んでいる人は、参考にしてもらえると幸いです。
理学療法士で転職しない方が良い人
どんな職場でも、不満の一つくらいはあるものです。
「隣の芝生は青い」と言われるように、他の職場の話を聞くと転職した方が良いのかなと思もう人もいるでしょう。
僕の経験上、この3つの条件を満たしている人は転職しない方が良いと考えています。
- 給料が良い
- 人間関係が良い
- 転職理由が曖昧
また、転職するにしてもよく吟味したほうが良いと考えています。
1.給料が良い人は、転職をしない方が良い
今の職場で給料が良い人は、まずは自身の働き方を見直すことをおすすめします。
例えば、人間関係が問題になっているなら、業務のシステムの改善案を上司に打診する。
業務量が多くて帰りが遅くなるなら部下または後輩に上手く仕事を振り分けるなどでも対応可能な場合が多いです。
どのくらいの給料があれば、「給料が良い」となるかは主観になりますが、概ね年収500万円以上あるなら転職は良く考えてからにしたほうが良いでしょうい。
ただ、残業代で稼いでいるような働き方は個人にはおすすめしません。残業するくらいなら家で勉強したり、家族と過ごすほうがよっぽど有意義だと思います。
2.人間関係が良い人は、転職をしない方が良い
職場の働きやすさは、人間関係の良さとほどイコールと言っても良いでしょう。
仕事は1日の大半の時間を占めています。
仮に転職して月収が3万円アップしたとしても、人間関係でストレスを抱えることのほうが毎日が辛くなってしまいます。
僕は、今の職場へ転職したことで、仕事を毎日楽しめるようになりました。
なぜなら人間関係が非常に良く、毎日仕事のことで不安になることも、ストレスを感じることも一切なくなったからです。
人間関係が良く働きやすい職場は、メリットのほうが大きいのです。
3.転職理由が曖昧な人は、転職をしない方が良い
理学療法士は3~5年目くらいになると、転職する人しない人に分かれることが多いです。
周りに流され「自分もそろそろ転職してみようかな」と安易に行動するのはおすすめしません。
僕は4年目が終わる年で転職をしました。
僕が転職しようと思った理由は、昇給もないので、役職に就いて出世でもしない限り給料が増えないと思ったからです。加えて残業も多く、歳を重ねてもこのまま働き続けるのが難しいと判断したためでした。
あなたが転職しようと思う理由は何でしょう?
この問いにはっきりと答えられる人は、転職したほうが良いでしょう。
- 給料が良い職場に転職したい
- 残業が少ないほうが良い
- 訪問リハビリを見てみたい
というのも立派な転職理由です。
転職理由は、面接でも聞かれますので、予め明確にしておいて損はないでしょう。
理学療法士で転職した方が良い人
ここからは、僕の転職経験を踏まえて「転職した方が良い人」をお伝えします。
以下の3つに当てはまる人は、今すぐにでも転職の準備を始めたほうが良いでしょう。
- 転職理由が明確
- 給料が安すぎる(昇給がほぼない)
- 人間関係が悪い
1.転職理由が明確な人は、転職した方が良い
今の職場に何らかの不満があり、転職することで実現したことがある人は転職することを強くおすすめします。
例えば、
- 月収を5万円上げるため
- やりがい分野(例:訪問リハビリ)に移りたい
- マネージメントを学びたい
- 役職・管理職を目指したい
- 人間関係の良い職場に移りたい
など。
実際、僕は転職しただけで月収7万円ほどアップしましたし、人間関係の良い職場に転職することができました。
なので、あなたの希望に合った転職を叶えることは十分に可能であると言えます。
2.給料が安すぎる(昇給がほぼない)人は、転職をした方が良い
田舎の職場では月の手取りが13万円なんてことを聞いたことがあります。これはさすがに酷すぎます。
最低でも月収20万円は欲しいところですよね。
あれだけしんどい実習や国家試験の勉強をクリアしてきたのですからね。
とはいえ、「給料は職場による」というのが本音です。
僕の1年目の病院は月収31万円(昇給なし)でしたが、5年目に転職した病院は22万円(昇給2~5千円/年)。
給料を上げたい人は、給料の高い求人を探すようにしましょう。
3.人間関係が悪い人は、転職をした方が良い
職場の人間関係に悩む人は、今すぐにでも転職の準備を進めたほうが良いです。
というのも、職場に一人も頼れる人がいない、もしくは嫌な上司などがいるような職場では、仕事のモチベーションが下がってしまうからです。
逆に、職場に一人でも仲の良い同僚がいるだけで、仕事のモチベーションは7倍になると言われているくらいです。
それくらい人間関係は重要なのです。
僕の知り合いでも、上司の仕事の振り方に納得がいかないと愚痴をこぼしていましたが、結局は転職を決意していました。
僕はと言うと、1年目の頃病棟の看護師からいじめまがいのことをされたことがありました。
人間関係が悪いと、それだけでストレスですからね。
次の職場を選ぶなら、「何をするか」よりも「誰と働くか、どんな人と働くか」を基準に選ぶことを強くおすすめします。
それは、今の僕は、人間関係の良い職場で働くことができているからです。ストレスフリーの毎日ですよ。
転職経験者の僕からのアドバイス
「転職しない方が良い人」「転職したほうが良い人」をお伝えしました。
今の職場に不満がないのなら転職することはおすすめしませんが、不満がある人は今すぐにでも行動を起こしたほうが良いです。
このまま、不満を抱えながら働き続けるメリットは特にないと僕は思います。
僕もそうでしたが、転職しただけで月収5万円アップすることはよくあります。
上司から仕事の引継ぎなんかで残留を求められても、あなたにとって特にメリットはありませんよね。
退職すると決意したのなら、「いつまでに退職する」と上司に伝え、今抱えている仕事を徐々に同僚に引継ぎ、円満に退職できるように努めることが退職者の役目です。
良い求人はすぐに枠が埋まりますので、もたもたしているとかなりの機会損失になると思います。
僕も今の職場に就けて大満足なのですが、これが1ヶ月も先に延ばしていたなら、おそらく今の職場に巡り合うことはできなかったでしょうね。
なので、転職するのなら早めに行動しましょう。
転職サイトに登録だけして、良い求人が見つかり次第すぐに見学に行けるくらいの準備はしておきましょう。