理学療法士のかずぼーです。
理学療法士は3年目くらいになると、転職を考える人も多いのではないでしょうか?
現職で経験年数を重ねると、今の仕事のルーチンがある程度理解できるようになり、マンネリ化を覚える時期でもあります。
転職を考える理由には、
「他の職場も経験してみたい」
「○○について学びたい」
など理学療法士として向上心を持って転職に取り組む人もいるでしょうし、
「給料が良いところが良い」
「休みは多いほうが良い」
などプライベートを充実させるための転職もあるでしょう。
「残業が多すぎる」
「人間関係が悪い」
など、ややネガティブとも捉えられる理由で転職を考える人もいます。
いずれにしても理学療法士として成長でき、幸せに生きていく上で職場選びは重要になります。
初めて転職する人では、「転職って何をどう進めていけば良いの?」とわからないことも多く不安になる人もいるでしょう。
僕は理学療法士10年目になりますが、5年目の頃に初めて転職をしました。
最初の転職はかなり勇気のいるものでしたが、転職の流れが理解できればそれほど難しく考えることもないと思います。
僕自身、その後も自分のやりたいことやライフスタイルの変化に合わせて計3回転職をしました。
ここでは僕の転職経験を元に、理学療法士が転職する際の重要なポイントを5つにまとめてわかりやすくお伝えします。
この記事を読むことで、転職活動のイメージがつき転職に対する不安も解消されるはずです。あなたにとって最適な行動が取れれば幸いです。
簡潔に、理学療法士が転職する際の重要なポイントを5つ挙げています。
- 転職理由を整理しておく
- 辞める前に次の就職先を決めておく
- 円満退職を心掛ける
- 転職活動開始時期を知っておく
- 仕事の引継ぎは余裕をもって行う
理学療法士の転職ポイント①.転職理由を整理しておく
あなたが転職したい理由は何でしょうか?
まずはこの問いに対して明確な回答を用意しておきましょう。
なぜなら、上司に退職を伝える際にも、再就職時の面接でも問われるからです。
また、転職活動を進めるにあたっても転職理由は、職場を決める基準になりますので、明確に答えられるようにしておきましょう。
今の職場に不満があることや業務量が多すぎるなどのネガティブな理由から転職する人もいますが、できるだけポジティブな理由を考えてみてください。
病院に勤めていたのなら、「在宅リハを経験してみたい」などでも良いでしょう。
「他の職場を経験して、視野を広げたい」なども前向きな理由と言えるでしょう。ポジティブな理由から転職活動を進めるほうが、退職時や再就職時の印象は良くなります。
また、転職すると失うものもあることを知っておいてください。
これまで築いてきた会社からの信頼や評価、人間関係などが転職することによってまた一から積み上げていかなければなりません。
「この先何年も勤め続けられるのか?」
「ここで自分は成長できるのか?」
など自分に問うてみてください。
そうすると、踏みとどまるべきか、転職するべきかが見えてきます。
理学療法士の転職ポイント②.辞める前に次の就職先を決めておく
退職してから転職活動を始めると、いろんなデメリットがあります。
例えば、就職の目途が立たないと収入の保証がない上に、休職中は会社が折半してくれていた健康保険や国民年金の支払いを自分ですることになります。
また、休職中にリフレッシュ休暇を取れるはずが、転職活動によってせっかくの自由な時間が潰れることにもなります。
挙句の果てに、「なかなか就職先が決まらない」と焦って希望条件に沿わない職場を選び転職に失敗してしまう恐れもあります。
勢いで退職してしまう人もいますが、できれば退職を決める前に転職活動を始めておいたほうが良いです。転職活動は余裕を持って、計画的に進めていきましょう。
「どこで求人を探せば良いの?」と気になる人もいるでしょう。
求人の探し方は、
- 友人からの紹介
- 職場(病院など)のホームページ
- ハローワークを利用
- 求人サイトを利用
- 転職サイトを利用
など方法はたくさんあります。
できるだけ多くの求人を確認し、理想の就職先を探しましょう。
理学療法士の求人の探し方▼
-
理学療法士が"求人"を入手する5つの方法【リハビリ職の転職】
「何となく今の職場に合わない。」と感じながらも、次の職場を探すのがめんどうになり、ずるずると今の職場に残る人も案外多いのではないかと思います。 転職は労力のいるイベントでもありますので、 ...
続きを見る
理学療法士の転職ポイント③.円満退職を心掛ける
職場に不満があることや、他にやりたいことがあって退職を決意した人もいるでしょう。
退職が決まれば仕事に身が入らなくなる人もいますが、円満に退職を進めることが大切です。
「飛ぶ鳥跡を濁さず」を肝に銘じておきましょう。
というのも、この業界どこで元同僚と会うかわかりません。
研修会や次の就職先に前職の同僚の知り合いがいるかもわかりません。悪評が伝われば、再就職先の評価に響く可能性もあります。
気持ち良く退職できるように円満退職も心掛けておきましょう。
円満退職において気をつけておくポイントは、
- 早めに退職を伝える
- 前向きな退職理由を伝える
- 同僚への仕事の引継ぎを怠らない
- 引き受けている仕事は最後までやり遂げる
- 患者への報告は最後にする
- 最終日の挨拶をしっかり行う
この辺りを押さえておけば問題なく退職できます。
理学療法士の円満退職のポイント▼
-
転職経験のある理学療法士の僕が円満退職のポイントを8つ教える
僕はこれまでに転職を3回経験してきました。 新人として最初に勤めた職場では、「これは長く続けられないなぁ」と強く思って、転職を決意したことを覚えています。 でも、いざ辞めることを決意して ...
続きを見る
理学療法士の転職ポイント④.転職活動開始時期を知っておく
いつから転職活動を始めれば良いの?
と気になる人もいるでしょう。
就業規則または雇用契約書に「〇ヶ月前に申し出ること」などと記載されているはずですので、まずは確認してみてください。
僕の経験上、上司への報告は退職日から3ヶ月前までに申し出るのがベストです。
これくらいの時期に申し出ると、業務への支障も軽減されます。転職活動はもっと早くから始めて良いでしょうが、少なくとも3ヶ月くらい前から早めに始めておきましょう。
いつ、どのように上司に辞める旨を伝えれば良いの?▼
-
退職を決めた理学療法士は、上司へ「いつどのように」に辞める旨を伝えれば良いの?
理学療法士のかずぼーです。 退職を決意した後、上司に「退職の旨」を伝えるって緊張しますよね。 僕は、転職を3回経験していますので「いつどのように」退職の意思を伝えれば良いのかわかってきま ...
続きを見る
どうしても早く辞めたい人は、法律上退職日の2週間前までに申し出れば問題ないとされています(民法第627条.1)。
相談なしにこれ以上早く辞めてしまうと、損害賠償の責任を負う可能性もありますので、是非覚えておいてください(民法第628)。
ただし、緊急性を要する場合はこの限りではありません。
辞めたいときは「辞めます」の一点張りで辞められる理由▼
-
理学療法士が退職するときは「辞めます」の一点張りで押し通せる理由
理学療法士のかずぼーです。 僕は転職を3回経験しているのですが、一つ不思議に思っていることがあります。 なぜだか、退職するときに「辞めます」と一言言えば辞められるのに、勇気がなくて言い出 ...
続きを見る
早めに退職を申し出ていれば、有給休暇を消化できる可能性もあります。
基本的に有給休暇は労働者の権利ですので自由に使えますが、業務に支障が出る場合や退職日ギリギリに申し出てしまうと、有給休暇を消費する場合には退職時期が延びることもあり得ます(労働基準法第39条)。
理学療法士もちゃんと有給休暇を取ろう!▼
-
理学療法士も有給休暇をちゃんと取ろう!有給休暇の取れる職場の特徴と探し方
理学療法士のかずぼーです。 あなたは有給休暇をちゃんと取れていますか? 世間では「有給がなかなか取れない」なんてことも聞くことは多いですが、僕個人としては「マジか!」という ...
続きを見る
このことからも、早めの転職活動が吉といえます。
上司に退職の旨を伝え、指定の退職届を提出し受理されれば退職が確定となります。
退職願・退職届・辞表の違い▼
-
理学療法士が退職するなら退職願、退職届、辞表を理解しておこう
理学療法士が「退職したい」と思ったときに、上司に退職する意思表示をしますよね。 かずぼーどんな風に退職を進めれば良いの? と、よくわからない人もいると思います。   ...
続きを見る
理学療法士の転職ポイント⑤.仕事の引継ぎは余裕をもって行う
退職が確定すれば、任されている仕事は最後までやり遂げましょう。
退職した後も続く仕事に関しては代役を探し引継ぎを行うようにしましょう。
患者への報告も必要になりますが、退職が確定した後にしてください。
「退職」とは言ったものの、上司との話し合いで気が変わることもあります。
退職が確定する前に患者に伝えてしまうと、精神的に不安にさせてしまう恐れがあるため十分な配慮が必要です。
自分が抜けた後の担当や引継ぎが決まった段階で患者に伝えるようにしましょう。
環境を変えることで視野が広がる
以上、僕の経験から理学療法士が転職する際の重要なポイントについてお伝えしました。
転職したことがない人にとって転職は不安に思うかもしれませんね。
でも、いざ環境を変えてみると理学療法士としても社会人としても視野が広がり、様々な経年が積めるはずです。
環境に恵まれれば、恩師と呼べる人に出会える可能性もあります。
現状に満足していないのであれば、環境を変えてみるのも良いかもしれません。