理学・作業療法士の勤務時間・仕事時間は職場によってかなり異なります。
一般的な病院では、9時~17時まで仕事時間があり、その後はカルテなどの業務をして18時くらいに退社します。
「早出」や「遅出」を取り入れている病院や、外来リハビリで夜診をしているクリニックなどもあり、職場によって勤務時間は異なります。
僕自身は、回復期の病院2つ、訪問リハビリ、整形外科クリニックなど4つの職場を経験してきて、いろんな勤務スタイルを体感してきました。
そんな僕の経験談から、「理学・作業療法士の勤務時間・仕事時間」についてお伝えします。
この記事を読むことで、どんな働き方をしたいかを考えるきっかけになれば幸いです。
【経験談】理学・作業療法士の勤務時間・仕事時間は職場によって異なる
(例)とある一般的な病院・施設の勤務時間・仕事時間
一般的な病院では、9時~17時くらいが業務時間となっています。
8時30分~ | 朝礼・ミーティング |
9~12時 | 午前のリハビリ(最大9単位ほど) |
12~13時 | 休憩 |
13~17時 | 午後のリハビリ(最大12単位ほど) |
17~18時 | カルテ記載、他業務 |
急性期や維持期、総合病院、施設(介護老人保健施設・特別養護老人ホーム)などでは上記のような勤務時間・仕事時間になります。
「早出」「遅出」を取り入れている病院もある
回復期の病院では、「早出」「遅出」を取り入れてる病院もあります。
以前僕が勤めていた回復期の病院を例に出すと、早出は6時半~15時まで。遅出は13時~21時まででした。
早出・遅出はそれぞれ月に2回ずつほど訪れます。なので、1週間に1回は早出か遅出出勤がありました。
なぜこのような早出・遅出があるかというと、入院患者の起床からリハビリ開始までの時間とリハビリ時間終了から就寝までをセラピスト誰かが病棟の日常生活で関わろうという取り組みのためです。
夜勤をすることも・・・
僕が勤めていた回復期の病院では、一時期夜勤をしていた時期もありました。理学・作業療法士が夜勤までする病院はかなり珍しいと思います。
勤務時間は16時~翌朝9時。休憩は0時~2時でした。この間に睡眠を取ります。人によっては夜勤は地獄ですね。僕はかなりきつかったです。
訪問リハビリは勤務時間でも割と自由
訪問リハビリとは、利用者のお宅にお邪魔してリハビリ業務を行うことを言います。
移動方法は車または原付バイク、自転車、徒歩など。
この移動時間は勤務時間内ではありますが、結構自由なことが多いです。例えば、コンビニに行っても良いし、時間に余裕があれば車の中で仮眠を取る人もいます。
僕が訪問看護ステーションに勤務していたときは、自転車移動でしたので時間に余裕があるときは公園でボーっとしているときもありました。
訪問リハビリは件数が多いときで7~8件くらい。
18時を過ぎてもリハビリをしている療法士もいます。他の業務が残っていれば、退社が19~21時くらいになることもあります。
特に報告書や計画書の作成に追われる月末は、残業をする人も多くいます。
整形外科クリニックは昼休憩が長い
クリニックの場合、昼休憩が長いのが特徴的です。
8時50分~ | 朝礼 |
9~12時 | 午前のリハビリ |
12~14時 | 休憩 |
14(15)~18(19)時 | 午後のリハビリ |
午前中の診察が長引くことも考慮して、休憩時間を長くとっているクリニックがほとんどです。
僕も整形外科クリニックに勤務していますが、僕の場合は12時~14時まで昼休憩があります。
午後のリハビリは14時~17時までですので、昼休憩が長い割に午後も終わるのが早いというかなりホワイトな職場です。
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このように、理学・作業療法士の勤務時間・仕事時間といっても、職場によってかなりの違いがあること知ってください。
【経験談】理学療法士として、4つの職場の勤務時間・仕事時間を経験してきた感想
ここからは、それぞれ違う4つの職場を経験してきた僕の感想をお伝えします。
まず、最初に勤めた回復期の病院が9時~17時までの通常勤務でした。この病院は残業が多く、21時くらいまで居残って仕事をすることも多かったです。
この病院では「早出」「遅出」があったので、早出は朝が6時半からでしたので、早起きはきついのですが、15時に終わるのでサッと帰っていました。
遅出は12時からですので、早起きが苦手は僕としては朝が楽なのが嬉しかったです。ただ、仕事が終わる時間が21時で、帰ったら寝るだけになるので1日無駄にすることもあって残念に感じます。
一時期夜勤をしていた時期もありましたが、夜に強い人でないと体力的にも精神的にもかなりきついです。看護師さんは普通に夜勤をしていますが、はっきり言ってかなりタフだと思います。
2つ目に勤めた回復期の病院は、早出遅出や夜勤もなく、一般的な病院でしたのでほとんど残業なく帰ることができていました。
3つ目の訪問看護ステーションは、歩合制の非常勤でしたので、リハビリ時間以外は割と自由です。
例えば、朝のリハビリ時間が10時からだとすれば、出勤は9時半からでも良いですし、15時にリハビリが終われば、その後はカルテを書いて帰ることもできます。
4つ目は現在勤めている整形外科クリニックです。
前述しているように、僕の勤めるクリニックは昼休憩が2時間、業務終了は17時ですので、勤務時間としては短いです。
ただ、週2日は半日出勤、日・祝は休みと週6日出勤をしているので、その辺で帳尻が合わせられているかもしれません。
とはいえ、個人的には1日の勤務時間が午前・午後で3時間ずつなのは、身体的にかなり楽に感じます。
理学・作業療法士としてあなたが望む勤務時間・仕事時間を選択しよう
僕が4つの職場を見てきて、勤務時間・仕事時間は職場によって異なることがわかりました。
さらに言えば、勤務時間中でも自由な時間の多い職場もあります。
例えば、リハビリ診療以外の時間に雑務をしていたり、勉強と言って読書をしていても何も言われない職場もあります。こういう職場は結構あります。
ちなみに、僕の以前の職場も今の職場も空き時間があれば、参考書で勉強しています。
逆にノルマがあって、1日中朝から晩まで患者診療で埋まっている職場ですと、勤務時間中にほとんど自由な時間がありません。その辺りは職場の特性によるところです。
他にも、病院システムの改善などにも携わるように言われたり、業務とは全然関係のない忘年会の幹事を任されたり、そういう職場はかなり忙しくなるでしょう。
あなたな今の働き方に満足していますか?
もし今の職場に不満があるのなら、働き方を見直してみてはでしょう。
例えば、管理職についてしまえば、部下に指示すればあとは仕事をしてくれますよね。
訪問リハビリで歩合制にすれば、利用者とのリハビリ以外の時間は家に帰っても良いし、喫茶店でコーヒーを飲んでダラダラしてても良いわけです。以前の僕がそうでした。
今の僕は、家から自転車で3分の職場に勤務しています。つまり、家を出る時間ほぼイコール出社時間ということです。
12時に午前診が終われば、2時間休憩があるので、家に帰って昼寝。また14時から仕事をして17時に終わる。
さらに休日も職場によって違いますよ。
回復期の病院にいた頃は、平日休みが普通出したし、平日に連休を取って旅行に海外にも行けていました。ゴールデンウィークやお盆休みに旅行に行っても、どこも人が多いし割高ですからね。
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こんな感じで職場によって勤務時間は変わりますので、あなたが目指す働き方を実現してみてください。
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