理学療法士として働く上で、その仕事にやりがいを感じているかはかなり重要です。
この記事を書いている僕は、9年目の理学療法士です。
僕自身は、整形外科クリニックに勤務しており、今の仕事にとてもやりがいを感じています。
ですが、9年目のキャリアの中でやりがいを感じず、理学療法士自体が嫌になったこともありました。
僕は転職を3回しており、ある時半年くらいは「自分にはどんな環境が合ってるんだろう?」と悩んだこともあります。
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もし今の仕事にやりがいを感じない人は、是非この記事を読んでみてください。
僕の経験も踏まえて、仕事にやりがいをなくした人の習慣と対策についてお伝えします。
【問題】理学療法士としてやりがいがない人は要注意!
やりがいを感じないと、いくつかの問題が生じてきます。
ミスが起こる
理学療法士は、病気や怪我をした人が社会復帰をサポートをする仕事です。
時には、自己犠牲をして、無理をして患者のために尽くすこともあります。
しかし、目の前の仕事にやりがいを感じないと、集中力を欠き、患者の重篤なサインを見逃してしまかもしれません。
または、書類作成の誤りが多くなったり、確認作業を怠ったりしてミスが多くなってしまいます。
勉強意欲がなくなる
理学療法士として働いていると、休日にお金を払って勉強会に参加している人がいるのは珍しいことではありません。
または遅くまで研究発表の準備をして、日々の自己研鑽により、専門性を高めることに努めている人は多いでしょう。。
一方、そんな忙しい日々を送っていると、「何でこんなきついんだろ?」と疑問に思い始め、やりがいを感じなくなる人もいます。
日々勉強をしている人とそうでない人とでは、理学療法士としてのスキルに差が出てしまいます。
周りにも悪影響が及ぶ
やりがいをなくした人からは覇気がなかったり、愚痴が多くなる人もいます。
本人だけで留まれば最悪問題にはなりませんが、悪いことにそれらは周りにも伝染します。
仕事は環境が大事です。
皆んなやりがいを感じて活き活きしている職場は、周りにも良い影響を与えます。
一方で、やりがいを感じていない人がいる職場では、「こんなもんで良いのかな」というのが周りにも伝わってしまうのです。
出世しづらくなる
やりがいを感じて頑張っている人は勉強もしているので、上司からの信頼も厚くなります。
なので、仕事を任されたり、役職に就きやすいのです。
つまり、やりがいを感じて仕事をする人は出世しやすくなります。
一方、やりがいを感じてない人は、勉強意欲や仕事への姿勢も消極的になり、上司から評価もされづらく、結果出世もできなくなってしまいます。
出世できなければ、給料も増えませんので、益々やる気をなくすでしょう。
【原因】理学療法士がやりがいをなくす理由
やりがいがないことの問題点を述べてきました。
ここからは、理学療法士がやりがいをなくす理由について解説していきます。
仲間がいない
あなたの周りに、頼れる先輩や励まし合える同期はいるでしょうか?
または、「こいつには負けたくない」と思えるライバルは同僚にいるでしょうか?
もし、自分を支えてくれる、もしくは自分を奮い立たせてくれる同僚がいなければ、モチベーションは上がりにくいでしょう。
というのも、仕事をする上で同僚の存在なモチベーションに大きく関与しています。
ある研究では、「職場に最高の友人がいる人」は、仕事へのモチベーションが7倍になると言われています。
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つまり、あなたを取り巻く人間関係次第で、その仕事にやりがいを感じるかどうかが決まるのです。
環境が合っていない
「自分のやりたい仕事ができていない」
「上司から言われたことだけやっている」
そのような姿勢では、当然やりがいは感じないでしょう。
人がやりがいを感じるのは、「自分が成長している感覚」があるかなのです。
例えば、自分がしている仕事が、"自分の裁量"で上手くいけば喜びも大きいですよね。
もし、成長している感覚がない人は、こちらの記事▼を読んでみてください。
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「仕事を自分でコントロールできている感覚」があれば、やりがいを感じるのです。
評価されない
仕事を頑張っているのに、上司から評価されないとモチベーションは上がらないですよね。
そのような人は、もしかすると頑張る方向性がズレているのかもしれません。
上司または周りに評価されるには、周りが求める人材になる必要があります。
ですので、「周りが何を求めているのか?」のリサーチは必要でしょう。
とはいえ、頑張りを認めてくれない職場の雰囲気も良くないとは思いますけどね。
頑張っても給料が上がらない
理学療法士の仕事は、給料が上がりにくいのが現状です。
ましてや、やりがいをなくしていれば、上司からも評価されにくく、出世もできないでしょう。となると、給料が上がらないのは当然と言えます。
理学療法士で給料を上げようと思うなら、
- 今の職場で役職に就くか
- 給料の高い職場に転職するか
の2択になります。
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では、理学療法士がやりがいを感じるのかどうすれば良いのでしょう・
「今の仕事にやりがいを感じない」
そんな人が取るべき行動は2つです。
- 今の職場で働きつつ、やりがいを見出す
- 転職すること(環境を変える)
今の職場で働きつつ、やりがいを見出す
こちらの記事▼では、やりがいをなくしたときにする対策をお伝えしてます。
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具体的には、興味のある分野について勉強したり、仕事以外の趣味を楽しんだりすることです。
転職する(環境を変える)
転職をすることで、
- 人間関係
- 仕事内容
- 給料
これらは、ガラッと変わります。
人間関係はリセットされる
今までの職場では「張り合いない人ばかり」と思っていたとしても、環境を変えるだけで熱心に勉強している人から刺激を貰えることもあります。
仕事内容が変わる
「訪問リハビリをやってみたかった、回復期の病院で働いてみたかったという人は、働く領域を変えることでまたやりがいを感じるようになるでしょう。
給料が上がる
さらに、評価基準も変わってきます。
今ままで頑張っても昇給がなかったけれど、職場を変えるだけでグンと給料が上がることもよくあります。
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やりがいがないあなたは、物足りなさを感じているのかも?
僕自身は転職したことで、整形外科クリニックという新しいステージで仕事ができていることに新鮮さを感じています。
また給料も大幅に上がり、仕事も私生活も楽しむことができています。
仕事は1日の大半を占めているので、その仕事を楽しんでいるかは人生の楽しさに直結しますよね。
しかも、楽しんで仕事をしているほうが成長しやすいと感じています。
仕事にやりがいをなくしている人で、なぜか現状を変えようとしない人がいます。
おそらく、現状を変えることに少なからずな恐怖心があるのでしょう。
今よりも給料が下がったらどうしよう…
転職するとき周りに何て思われるのだろう…
そんな心配をするのです。
でも、僕は転職をしたことで、以前よりも給料は上がり、人間関係も良くなりました。
現状より悪くなりたくないなら、吟味して職場を選べば良いだけなのです。
やりがいを感じなくなった人は、今の環境に物足りなさがあるのかもしれません。
キャリアのステップアップとして、他の職場を見てみるのもありです。
転職を視野に考えている人は、僕が実際に使ってみた転職サイトを活用してみてください。