理学・作業療法士って、結構体力を使うお仕事ですよね。
僕は現在理学療法士歴10年になりました。
これまでに転職は3回、職場を4つ経験してきまして、現在は整形外科クリニックに勤務しています。
今でも「理学療法士の仕事って、何歳までできるの?」こんな不安を抱えながら仕事をしています。
僕と同じように不安になっている人に向けて、「理学・作業療法士は何歳まで働くことができるのか」を調査してみました。
そして、理学・作業療法士が定年まで安定して働くための考え方についてもお伝えします。
理学・作業療法士は何歳まで働けるのか?
まず現在の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の年齢分布をご覧ください。
引用)https://www.mhlw.go.jp/content/10801000/000499148.pdf
このグラフを見てみると、60歳以上でも理学療法士をしている人はいるんですね。ただし、かなり少数です。
というのも、理学療法士、作業療法士ができたのが1965年ですので、その頃の療法士がそもそも少人数だっただけとも考えられます。
しかも、60歳以降で現役療法士として患者を診てるのかは定かではありません。
ちなみに、僕が以前勤めていた病院では50代でも患者診療を普通にこなしている療法士はいました。病院勤務では、それなりに重症患者もいましたので、50代になっても体力的にはまだ大丈夫なのかもしれません。
とはいえ、病院で患者を診続けるのはではきついとも考えられます。
病院に勤務する介護士を見ていると、膝や腰を痛めながら患者の介護をしている人もいます。やはり身体への負担が大きいのでしょうね。
結論としては、60歳以降でも理学・作業療法士として働くことはできるます。
50代を過ぎても患者を診ることはできますが、体力的にはかなりきつい部分はあります。
理学・作業療法士として定年まで安定して働くには、技術以外のスキルも身につけよう
定年まで安定して働くには、身体一本で患者を診続けるだけでなく、他のスキルも身に着けておいたほうが良いでしょう。
なぜかと言うと、理学療法士も作業療法士も年々増えているからです。
理学・作業療法士の報酬は1単位いくら、というビジネスモデルですよね。
それなら元気のある若手を採用したいと思いますよね。患者にも気に入られますし。
おそらく、現在も60歳以上で働いている人は、教育者の立場になっているのかもしれません。
昔は、そもそも理学・作業療法士自体が希少価値であったため、今の20代30代が定年間近になるまでには相当なラットレースになっていると思います。
なので、今から定年まで安定して働くには、技術以外のスキルを身に着けておいた方が良いと考えています。
例えば、
- マネジメントスキルを身に着けて出世コース
- 教育者として教員をする
- 副業も合わせて収入を安定される
などの方法があります。
僕は副業も兼ねてブログを書いたりしていますので、収入の不安を解消する努力はしています。
ただ副業をするにはそれなりの時間と労力が必要ですので、まずは本業を安定させることから始めなければいけません。
今の職場で出世の目途が立っている人なら、そのまま今の職場に居続けたほうが賢明だと思います。
今後は、
- 理学療法士や作業療法士人数が増えていくこと
- 診療報酬の改定
- 会社運営上倒産や統合
- リストラ
など何が起きるかわかりませんので、早めに長く勤められそうな職場に身をおいておくのが良いと考えられますね。
僕は60歳を超えても働きたいです
早めにお金を貯めて早期リタイアも良いのですが、僕は60歳を超えても働き続けていたいとも思います。
というのも、定年退職した世界をしてみてください。
これまでに大半の時間を仕事に使っていたのに、定年退職すればいきなり暇な時間が1日8時間くらい生まれるのですよね。
仕事を退職してやりがいを失った人や、夕方くらいからお酒を飲んでいるような高齢者をこれまでにたくさん見てきました。
このことから、週5勤務とは言いませんが、隔日にでも仕事をしている方がむしろ健康的で長生きできるのではないかと考えています。
ただ、病院のようにずっと身体を酷使し続けるような職場では、定年まで身体がもたないかもでしょう。患者の介助量も多いですし。
なので、例えば僕のようなクリニックで働いている場合にはそれほど体力を使いません。定年まで身体がもつかもしれません。
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また、介助量の少ない職場を探して転職するのもありです。
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理学・作業療法士は何歳まで就職できる?
求人をざっと見てみましたが、就職するのに特別年齢制限の記載がない職場が大半でした。
僕の以前の職場でも、50代で就職している人はいましたしね。
ただ、50歳と30歳が同時に応募してきたら、50歳によっぽどのスキルや魅力がなければ、普通に考えて30歳を採用しますよね。
将来性も高いし、あと脳みそもリフレッシュですし。
個人的には、理学療法士は体力を使うので本業はそこそこで、あとは副業や資産運用をしながら収入をコントロールするのほうが人生長いスパンで考えた時にコスパは良いと考えています。
もちろん若いうちから出世コースに乗り、管理職としてバリバリ働くのもありです。精神力は必要ですが。
今から何十年も働き続けることを考えると、定年を見据えて早いうちから長く働ける職場を見つけておいたほうが良いと思います。