どうも、かずぼーです。
今回は僕が理学療法士になって後悔した5つのことをお伝えします。皆さんも一度は悩むであろう5つをピックアップしています。
ただし、理学療法士になって後悔していることもあれば良かった点もありますし、結局はどの職業に就いても自分の未来は自分で切り開いていかなければいけません。
後半では、理学療法士になって後悔しないためにやることもお伝えしています。
理学療法士になって後悔した5つのこと
では、理学療法士になって後悔した5つのことを見ていきましょう。
給料が低い
「理学療法士は給料が低い」なんて言われたりもします。
理学療法士の平均年収は約408万円。
(参考:厚生労働省の平成30年度賃金構造基本統計調査より)
一方、日本国民所得は427万円とされています。
(参考:平成27年度国民生活基礎調査より)
一般的にみても理学療法士の給料はやや低めです。そこから昇給などで給料が上がればいいのですが。
公務員や大手企業では5000〜7000円の職場もありますが、理学療法士の昇給はせいぜい2000円程度。昇給の見込みは期待それほど期待できません。
生涯年収でみても理学療法士は一般的には低いです。
理学療法士と一般企業の生涯年収を比較してみましょう。
- 理学療法士:約1.77億円
- 一般企業:約1.90億円
一般企業と比べると、理学療法士のほうが生涯年収は少ないですね。
理学療法士の生涯年収▼
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理学療法士の給料について詳しくはこちらの記事▼を参考にしてください。
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勉強しても給料は上がらない
理学療法士の質を担保するために日々自己研鑽を重ねることが求められます。
業務終了後に勉強会を開催する職場もありますし、休日にお金を払って勉強会に参加する人も多いです。
新人から3年目くらいまでは積極的に勉強会に参加している人も多いのですが、ふと「こんなに勉強しているけど給料って上がったのか?」なんて疑問に思ってくるでしょう。
「患者のためだから勉強して当たり前」と言われればごもっともなので何も言えなくなってしまいますが、「この勉強をずっと続けて自分の生活って豊かになるのかな?」と葛藤のようなものが生まれてきます。
「これから結婚するなら給料の上がらない勉強を続けていても意味がない」
「それじゃあ役職に就けば給料は上がるのか?でも、理学療法が好きでこの仕事に就いたのに管理職に就いて事務作業ばかりするの?」
理学療法士を極めたい想いと給料が上がらない狭間で葛藤するのです。
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残業が多い、プライベートの時間が少ない
職場によりますが業務後も勉強会を開催していたり、新人だとレポートの作成が求められる職場もあります。
患者診療以外にも係や委員会など雑務があると帰るのが21時を過ぎる職場もあります。
僕が新卒〜4年目まで勤めた職場では帰りが21時を過ぎることはザラにありました。酷いときには23時に病院を出ることもありプライベートな時間はほとんどありませんでした。
残業が多すぎて転職した理学療法士の話
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職人気質で疲れる
こちら▼の記事でも解説しましたが、
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理学療法士の嫌なところ5つ
どうも、転職3回経験者の理学療法士のかずぼーです。 理学療法士って、ちょっと変わった人?業界だなって思うことって、ありませんか? この記事では、僕が思う「理学療法士の嫌なと ...
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理学療法士は経験年数マウントを取ったり、先生と呼ぶ風潮があったり(先生と呼ばれるほど大したことないのに)、自分たちの職種を高く評価しているきらいがあります。
変に体育会系で「勉強しない奴はクズだ」と周りを蔑んだり、理論責めで他人をこき下ろしたりする性格の悪い変わった人も多い職種です。
将来性がない
「理学療法士は将来性がない」なんて言われたりもします。
何をもって将来性とするかという問題はありますが、多くは
- 理学療法士の需要
- 給料
- 就職先
という視点から将来性をジャッジされるのでしょう。
理学療法士の需要でいえば、高齢化が進む日本においては益々需要が高まります。
一方で理学療法士は毎年1万人以上輩出されており、供給量もまたものすごい勢いで伸びています。
「高齢化による需要と供給が合致していていいんじゃないか」と思われがちですが、そういう問題でもありません。
ここで理学療法士の給料の問題が出てくるのです。
理学療法士の給料は保険で賄われています。要するに病院に通う多くの高齢者が自分の受けたサービスを全額支払っているのではなく、7〜9割は保険で賄われているのです。
この保険は国民の税金から賄われているわけですから、少子化が進む日本では理学療法士に支払われる給料も減っていくことが予想されます。
これが理学療法士の給料は低い、将来性がないと言われている要因なのです。
一方、理学療法士の就職先はどうかというと昔に比べると就職しづらくなっていると言われています。
とはいえ、まだまだ就職することが容易な職業です。
一般企業では何十社も面接にいくなんてことをよく聞きますが、理学療法士の業界で就職浪人は聞いたことがありません。
僕も転職を4回経験していますが、すぐに就職ができていたので理学療法士の就職先はまだまだ需要はあるといえます。
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理学療法士になって後悔しないためにやること
理学療法士になって後悔したことを5つ取り上げましたが、僕はというと理学療法士になって後悔はしていません。
ここからは、理学療法士になって後悔しないためにやることをお伝えします。
給料の相場を知る
まずは、理学療法士の給料の相場と仕組みを知りましょう。
理学療法士の給料について詳しく解説しています▼
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キャリアアップに繋がる勉強をする
理学療法士の勉強だけをしていても給料は上がりません。もちろん患者へは還元されますし感謝もされます。しかし、給料が上がるかどうかは別問題なのです。
なぜなら患者は直接的にお金をお支払いしているわけではなく、税金の中から医療費を捻出してているのです。
ここが難しい問題で患者の数を増やせば医療費が増加して財源を圧迫するし、患者の数が減れば需要も減るというジレンマがあるのです。
理学療法士全体の給料が上がるかどうかはさておき、個人が給料を上げることを考えましょう。
あなた個人の給料を決定し支払っているのは会社です。なので、会社からの評価が上がれば給料も上がります。そのための勉強をしましょう。
例えば、診療報酬の解説や対策をわかりやすく資料にまとめたり、Excelでで業務効率化を図るなどで職場へ貢献することができます。そのことで業務遂行がスムーズになり、スタッフの残業が経れば余計なコストも減らせるわけです。その分給料の上げてもらえるように交渉すれば良いのです。
職場を変える
まずは会社へ貢献できるところを見つけて給料を上げてもらうように努めてみましょう。
それでも給料が全く上がらず、いいように使われているだけに感じるなら職場を変えるのも一つの手です。
理学療法士全体の給料の相場を決めているのは診療報酬による点数かもしれませんが、個人の給料を決めているのは会社なのです。つまり職場が変われば給料が一気に上げることもあります。
僕は転職をしたことで給料が上がりました▼
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理学療法士が転職しただけで年収50万円UPしたリアルな話
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士として働いていると、「このまま今のところで勤めていて給料は増えるのか」って気になってきますよね。旦那さんだけの収入で家族を養っている家庭では特に。 若い療法士も、これ ...
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ちなみに、クリニックを4年勤めましたが前職380万円→450万円まで昇給しました。
将来性は自分で切り開く、副業をしてみる
「自分の給料をもっと上げたい」と考えるなら、「自分は理学療法士だ」という縛りをなくすことです。
どうしても理学療法士として給料を上げようと考えてしまいますよね。そうすると「理学療法士として役職に就く」となりがちですが、そもそも「それ理学療法士なの?」と思うような管理職についている人もいます。
「給料を上げる」ということに焦点を当てるなら、いろんな方法があります。
一つは副業です。
例えば、ブログのアフィリエイトをしてみてみる、ライターをしてみる、物販をしてみる、YouTubeも良いでしょう。副業で稼げるようになるまで時間はかかりますが、コツコツ積み上げていくと割といいお小遣いになります。稼いだお金でさらに勉強をしたり、株を買うなど投資で資産を増やすこともできます。
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ちなみに、僕は理学療法士になって後悔しているのか?
ところで僕はというと、理学療法士13年目ですが後悔はしていません。
ですが4年目が終わる頃までは後悔していました。
というのも、勉強しても給料が上がるわけじゃないし、残業も多いし、休日はお金を払って勉強会に参加するみたいな生活をずっと続けていました。
5年目を機に転職をし時間の余裕が生まれました。
7年目からはブログを始めたり、ライターをしたり、物販を始めたり、投資を始めたり。いろいろやってきました。
今では理学療法士になって後悔はしていません。
後悔していないことの一つに転職が容易というのもあります。例えば「今の職場はきついな」「給料上がらないな」と思えば、転職すれば良いのです。
自分にとって働きやすい職場を見つければ時間の余裕が生まれます。その時間を使って将来に繋がる自己研鑽をすることができます。
僕は働きやすい職場を見つけたことで、隙間時間に副業をしていたので年間120万円稼いだ年もありました。
「理学療法士だから給料が低い」
「理学療法士だから将来性がない」
と考えるのではなく、
「理学療法士だからこそできることがある」
と考えましょう。
僕は転職に失敗したこともありましたし、副業でなかなか成果がでない時期もありました。
でも、辛かった当時よりはずいぶん生きやすくなりました。
理学療法士は国家資格ですので転職もしやすく、職場を選べば給料も平均年収以上を狙うことも可能です。
自分の道は自分で決める決意を持てば、あなたの将来は明るいです。