ということが気になっている方もいると思いますので、この記事を書いてみました。
結論、理学療法士が年収１,０００万円を稼ぐのは無理ではありません。
世の中にも年収１,０００万円を稼いでいる理学療法士もいます。
ただし、雇われ理学療法士が普通に頑張っているだけでは、年収１,０００万円は到底無理でしょう。
「この記事を書いているお前は、年収１,０００万円も稼いでるの？」
と突っ込みが入りそうですが、すみません。僕はそんなに稼げてないです。
せいぜい年収５００万円ちょっとです。６００万円が見えるかなという程度です。
理学療法士が年収１,０００万円を稼ぐには、リスクを負う覚悟と努力は必要です。
個人的には、年収５００～６００万円は稼げれば幸せかなと思ったりしてます。
ただ、もう少し高みを望みたい人に、年収１,０００万円を稼ぐ方法を解説しようと思います。
雇われ理学療法士が年収１,０００万円を稼ぐのは難しすぎる
まず、雇われ理学療法士がどれだけ頑張っていても年収１,０００万円を稼ぐのは不可能です。
理学療法士の平均年収は４０４万円（厚生労働省の平成２９年度賃金構造基本統計調査より）です。
下のグラフを見てみると、最も年収の高い５０代でも平均年収は５００万円台です。
多くの理学療法士は、年収５００万円台で定年退職をすることになるでしょう。
僕の知っている病院に昔から長く勤めている管理職では、年収８００万円という人もいました。
ただ、現状理学療法士が増えていることは、診療報酬が下がることなどからも、今から管理職を目指しても、おそらく年収６００万円あれば良いほうです。
このように雇われ理学療法士が年収１,０００万円を超えるのは現実的ではありません。
理学療法士が年収１,０００万円を稼ぐ方法
では、理学療法士が年収１,０００万円を稼ぐには何をすれば良いのか？
- 独立・開業
- 大学教授
主にはこの２つです。
独立・開業
独立開業には、
- デイサービス
- 訪問看護ステーション
- 接骨院
- 整体業
などあります。
保険診療内で独立・開業
デイサービスや訪問看護ステーションでは、診療報酬内での開業となります。
デイサービスは基本的には理学療法士というよりも、機能訓練士として配属されます。
訪問看護ステーションは、理学療法士単独で開業することはできず、看護師と組むことで開業できます。
保険診療で理学療法士が稼いでいくには、設備を整える初期費用や看護師や介護士などに支払う給料もありますので、経営者は運営が軌道に乗れば年収１,０００万円は超えるでしょう。
また、鍼灸師や按摩マッサージ指圧師などの資格を取得して、接骨院を開業する人もいます。
接骨院ですと理学療法士の知識がそのまま活かせるので、志しの高い人は向ていると思います。
こちらも開業してすぐに患者が来るわけではありませんの、集客のための広告費やマーケティング力も必要となります。
自由診療で独立・開業
整体業では、理学療法士の名称は使えません。
理学療法士という名称を使わずに、セラピストや整体師などと称して集客する必要があります。
当然保険が使えませんので、患者は全額実費です。
整体業では、どれくらいの売り上げになるか見てみましょう。
例えば１時間７千円と値段設定します。１日７人くれば４万円９千円ですね。月に２０日営業すると考えると月の売り上げは９８万円という計算です。
ただ設備の維持費や宣伝費などもろもろ経費がかかりますので、９８万円まるまる利益になるわけではありません。
コンスタントに患者が来るとも限りませんので、軌道に乗るまでは整体業は不安定と言わざるを得ません。
整体業のみで年収１,０００万円を稼ぐのは不安定な部分もありますので、開業コンサルタントやセミナー講師も合わせて活動している人もいあｍす。
大学教員になる
専門学校や大学の教員になるには、臨床経験５年以上の経験を積んでいることが条件となります。
大学教授になれば年収１,０００～１,２００万円は狙えます。
大学で講師をするには、「学士」や「修士」「博士」などの学位を取得が必要ですので、かなりの努力は要します。
さらに研究にも携わることが求められます。
専門学校の教員では、年収にして６００～７００万円くらいです。それでも一般的な病院などと比べると、かなり給料は高くなります。
僕の知り合いでも専門学校に就職している人もいます。年収は病院勤務時代よりは良いようです。
専門学校教員になるのはそれほどハードなことはありません。病院に併設している専門学校もあれば、自分がお世話になった専門学校に就職希望を出すと比較的就職しやすいです。
理学療法士の本業＋副業で年収１,０００万円は稼げる？
理学療法士が年収を１,０００万円稼ぐには、副業もプラスする方法もあります。
単純な話ですが、本業が年収５００万円とすれば副業でも年収５００万円を稼ぐのです。
月に５０万円を稼げば、副業年収５００万円に到達できますね。
簡単に言いましたが、副業で年収５００万円を稼ぐのは結構難しいでしょうね。
以下に副業の方法を解説していますので、現実的には副業で１００万円に到達すればまずは良しとすべきでしょう。
非常勤・アルバイトをしてみる
仮に、非常勤アルバイトをすると考えてみましょう。
理学療法士のアルバイトの時給は一般的なバイトよりも高単価です。２,０００～４,０００円くらいが相場です。
よく見る時給ですと、クリニックやデイケアで２,０００～３,０００円/１ｈ。訪問リハビリでは約４,０００円/1件です。
休みの日に、訪問リハビリを１時間×５件こなした場合、１日に２万円の稼ぎですね。月に４日バイトすれば８万円です。
年間に９６万円の稼ぎになります。
休日バイトですと、身体の負担も考えられますので、年収１００万円アップできれば良しとするべきでしょう。
休日開業・週末開業
副業として、休日開業をする方法もあります。
いわゆる週末開業ともいいますが、１回の施術の単価を自分で決めることができますので、大きな収入になります。
例えば、２０分２,５００円、４０分４,８００円、６０分７,０００円のように料金を設定します。
６０分が５件入れば３万５千円の売り上げです。
ただし、すぐに開業して患者が来るわけはありませんので、広告や設備の費用もそれなりにかかってしまいます。
最近では、出張の訪問マッサージを行っている人もいます。こちらですと、設備が必要ありませんので広告費のみで済みます。
週末開業では、年１００～２００万円の利益といったところでしょう。
セミナー講師
知識や技術に自信のある人は、セミナー講師業を副業としてする方法もあります。
３,０００円と値段設定して、１０人申し込みがあれば３万円、２０人申し込みがあれば６万円の売り上げです。
もちろんセミナー会場費や移動費、広告費、それから勉強時間や資料作成時間も必要ですので、それなりの費用と努力は必要です。
ブログ・アフィリエイト
こちらは僕が行っている副業です。
僕がこの記事を書いているように、ブログはただ文章を書くだけです。
アフィリエイトとは、ブログに広告を貼り広告収入を得る方法です。
例えば、このブログは転職したい人のためのブログですので、下のほうに転職サイトを載せています。転職サイトに登録することで、広告費が入る仕組みになっています。（尚、転職サイトに登録した人は一切お金がかかりませんので安心してください。）
僕はブログを３つ運営しており、月の収入は１５万円前後です。
とはいえ、ブログよっぽどうまくやらないと１００記事書いても一つも稼げません。ブログで月に５千円を稼いでいる人は、上位５％という話もありますので、かなりの根気は必要です。
クラウドワークスで稼ぐ
クラウドワークスやランサーズなどに登録して、そこからお仕事を受注する方法です。
お仕事内容は、ライター業やイラスト、Webサイト起ち上げなどいろんな稼ぎ方があります。
自分の好きで得意なことでお小遣いが稼げるので、おすすめです。
ライター業で月に５～１０万円稼ぐ人もいますので、文章を書くのが好きな人は向いていますね。これだけで年収５０～１２０万円のアップになります。
理学療法が年収１,０００万円を稼いでどうなりたい？
年収１,０００万円を稼ぐ可能性について解説しました。
理学療法士が年収１,０００万円を稼ぐのは無理ではないですが、それなりの覚悟と行動力は必要です。
年収１,０００万円を稼いでどうなりたい？
もちろん、お金をけ多く稼ぐに越したことはありませんが、現実的にお金ばかりを求めても幸せにはなれません。
下のグラフのように、年収と幸福度の相関性に関しては４００万円以降から１,０００万円未満までは幸福度にほとんど変わりはないと言われています。
引用）https://www.motivation-up.com/whats/moneyhappy.html
むしろ、年収１,０００万円を目指したばかりにプライベートな時間が全くなく、逆に苦しも恐れもあります。
この辺りの幸福度と収入のバランスを考えておくことは大事だと思います。
すぐに給料を上げたいなら、給料の高い職場に転職する
「ただ今よりも給料を上げたいんです」
それなら、他の給料の高い職業に転職したほうが良いと思いますよ。
手っ取り早く年収を増やす方法は、給料の高い職場に転職することです。
訪問看護ステーションですと、年収５００万円は比較的簡単に狙えます。
年収４５０万円くらいなら、病院などの選択肢もあります。
ちなみに、僕が新卒で就職した病院の年収が４５０万円でした。
僕は転職を３回していますが、職場を変えただけで前職よりも年収が５０万円アップしました。
残業もなく時間があるので、副業で収入を増やすこともできています。
本業で安定的に稼いで副業で収入を増やすのもありですね。政府の副業解禁を皮切りに、今後は副業をする人も増えていくでしょうね。
転職して給料を増やすのは、かなり現実的で簡単な方法です。