「理学療法士は、飽和気味で就職できない」
いわゆる"就職難"という説をたまに見かけます。
というのも、理学療法士は毎年1万人の理学療法士を輩出しています。
それに伴い「就職できない」という声を聞いたりもします。
では、本当のところどうなのでしょう?
理学療法士は昔よりは就職難で、給料は下がっている現状
理学療法士は2004年頃から急激に増え、2014年に10万人を突破しました。
毎年1万人以上を排出しており、そろそろ飽和気味なんて言われたりもしています。
引用)https://www.pt-ot-st.net/index.php/topics/detail/565
昔の時代は、理学療法士の人数は少なく希少性が高かったために、どの職場も理学療法士を採用したくて仕方がないくらいでした。
つまり、昔に比べると現在は就職難と言えます。
給料も月収50万円くらいも珍しくなく、昔は良い時代でしたね。
理学療法士の数が増えたことで希少性はだんだん薄れ、それに伴い給料も下がってきています。
2001年(平成13年)頃では、理学療法士の年収は約430万円ほどありました。
ところが、2017年(平成29年)では理学療法士の平均年収は約404万円となっています。(参考:厚生労働省の平成29年度賃金構造基本統計調査より)
この18年で、平均年収が25万円ほど下がっているのです。
【理学療法士の現状】病院よりも、地域へシフトチェンジしている
理学療法士の現状、病院よりも在宅リハの方に重きが置かれるようになって来ています。
理由は、
- 医療費削減
- 入院期間の短縮
- 在宅で診る
などがあります。
在宅リハ、つまり介護保険でのリハビリが盛んになってきている事実としてわかりやすいのが、2019年4月から外来リハビリ患者の介護保険認定者の維持期リハビリはできないことが挙げられます。
これは"介護保険を持っている人"は、「介護保険領域(訪問リハビリやデイケア)でリハビリしてくださいよ」と国が通達しているのです。
ここから伺えるように、国は医療保険の負担を減らし、介護保険への移行を促しているのです。
よって、地域に密着した訪問リハビリへ移る理学療法士も増えています。
また、訪問リハビリは給料も高いのが特徴です。
インセンティブのある訪問リハビリでは、年収500万円くらいは貰えるのも魅力の一つです。
訪問リハビリの詳細はこちら▼
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「理学療法士は就職できない、就職難?」いいえ、そんなことはありません。
理学療法士の数は増え、たしかに昔に比べると就職しづらい状況ではあります。
ですが、結論から言えば、まだまだ理学療法士の求人は豊富にあり、条件さえちゃんと絞れば就職先は沢山あります。
実際に僕も転職3回しており、2018年の求人の少ない5月の時期でもまだまだ選ぶほどありました。
理学療法士の求人は豊富
昔ほど求人は多くはないし、給料も高くはないですが、それでも月収26~35万円くらいの職場はすぐに見つかります。
実際に、僕が転職した職場の給料も月給30万円は超えています。
年収でも前職よりも50万円増えましたので、転職に成功したと言えるでしょう。
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さらに人間関係も改善され、自由な時間も増えたので、仕事をする上でのストレスも大幅に減りました。
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これから就職する人へのアドバイス
まずは一つ、これだけは譲れないという基準を決めておきましょう。
これが、転職に成功した僕からのアドバイスです。
例えば、新卒・学生なら、
- 「どんな分野で働きたいのか?」
- 「どんな知識を身に付けたいのか?」
を決めておきましょう。
これから転職する人は、何を基準に職場を選ぶかを決めておくと良いです。
例えば、
- 「年収は400万円はほしい」
- 「休日は多いほうが良い」
- 「残業がは少ないほうが良い」
- 「楽しく働きたい」
など譲れない基準を決めおくと転職もうまくいきます。
ちなみに、僕は人間関係を基準に選びました。
楽しく働いた方がモチベーションは上がりますし、勉強意欲も高まれば知識も増えると考えたからです。
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結果的に僕は転職に成功し、楽しく働いています。
僕はこの基準を元に転職サイトへ登録し、いろんな求人を見てきました。
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転職経験者のかずぼーです。 僕は3回転職を経験して、今は整形外科クリニックで常勤として働いています。 正直、今が一番働きやすくて快適です。 まさにホワイトな会社なので、「こんな職場もあるんだぁ」と思っ ...
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転職サイトを使って転職を成功させよう!
僕が転職に成功した理由の一つに、転職サイトを使っていたことが挙げられます。
以下に紹介している転職サイトは、僕が9年のキャリアで3回転職してきた中で、使って良かった転職サイトを紹介しています。
良心的なサポートが受けられる転職サイトを使って、好条件の職場を見つけましょう!
就職できないリスクを避けるためにも、複数の転職サイトを使うことをおすすめします。