気になりますよね。
ただ単に、理学療法士の給料って安いの?高いの?
と言われても、ピンときませんよね。
「給料が安いか、高いか」といった主観ではなく、一般企業と比べて相対的にみていくほうがわかりやすいと思います。
ここでは、理学療法士の給料がどのくらいなのか?
そして、一般企業と比べて、理学療法士の給料は安いのか?高いのか?をお伝えします。
理学療法士の給料事情を踏まえて、あなたならどんな行動を取るのでしょうか?
理学療法士の給料は安いの?高いの?一般企業と比べてみた
年収は、
- 月給
- ボーナス(賞与)
によって規定されています。
そして、昇給(年に1度がほとんど)や手当などによって、給料が上がるかどうかが決まります。
では、理学療法士の給料を一般企業と比べてみましょう。
年収
理学療法士の平均年収は約408万円。
(参考:厚生労働省の平成30年度賃金構造基本統計調査より)
一方、日本国民所得は427万円とされています。
(参考:平成27年度国民生活基礎調査より)
結論
年収は、一般企業に比べて・・・
理学療法士は平均年齢31.5歳(平成27年度)と若い人が多い業界です。
一般的にみても、若い人のほうが年収が低くなので、理学療法士の平均年収が低いのは当然とも言えますね。
月収
理学療法士の平均月収は約28万円程度。
(参考:厚生労働省の平成27年賃金構造基本統計調査より)
初任給では23万円程度といわれています。
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一般企業の月収は35万円程度。
(平成27年分 民間給与実態統計調査-国税庁)
初任給は大卒で20.5万円。
(平成28年厚生労働省)
結論
月収は、一般企業に比べて・・・
ただし、初任給は理学療法士のほうが高いことがわかります。
ボーナス(賞与)
大方、年に1~2回ボーナスが支給されます。
以下は、年間通してのボーナスを比べています。
理学療法士:63万9,900円。(平成27年厚生労働省 賃金構造基本統計調査)
一般企業:74万7,156円。
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結論
ボーナス(賞与)は、一般企業に比べて・・・
昇給
昇給によって、今後の給料が上がるかどうかが決まると言っても過言ではありません。
理学療法士の昇給は、2,000~5,000円です。
あくまでも目安ですので、これ以上の昇給がある職場もあれば、昇給0の職場もあります。
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一方、一般企業の昇給は以下の通りです。
- 中小企業:1.45%
- 大企業:2.59%
- 公務員:1.66%
参考サイト:リクナビNEXTジャーナル
昇給率が上記の場合、月給20万円だとすると・・・
中小企業では、昇給2,900円。
大企業では、昇給5,180円。
公務員では、昇給3,320円。
昇給率が上記の場合、月給25万円だとすると・・・
中小企業では、昇給3,625円。
大企業では、昇給6,475円。
公務員では、昇給4,150円。
結論
昇給は、一般企業に比べて・・・
退職金
理学療法士は転職の多い業界ですので、退職金も気になりますよね。
僕が丸4年務めた職場では、退職金は35万円くらいでした。
これは妥当な金額と言っていいでしょう。
大学卒では勤続、
- 1年:8万7,000円
- 3年:23万6,000円
- 5年:44万円
- 10年:114万8,000円
- 15年:225万1,000円
とのことです。
(参考:東京都産業労働局が2016年に発表した「モデル退職金」より)
定年退職する際に、どれくらいの退職金が貰えるのかが気になる人はこちら▼参考にしてください。
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結論
退職金は、一般企業に比べて・・・
定年退職では、さらに差がつく恐れもあります。
生涯年収で比較
最後に定年退職を比べてみましょう。
- 理学療法士:約1.77億円
- 一般企業:約1.90億円
結論
生涯年収は、一般企業と比べると・・・
ボーナス(賞与)や昇給に差があるため、一般企業に比べて理学療法士のほうが生涯年収は低くなっています。
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【僕の経験談】結論、理学療法士の給料は安い。ただし・・・
一般企業に比べて、
ということがわかります。
その他、ボーナス(賞与)、昇給、退職金、さらには生涯年収は一般企業に比べて低いです。
だだし、これらはあくまでも「平均的にみて」です。
僕は3回転職していますが、理学療法士の給料は「職場による」というのが本音です。
僕がこれまでに就職してきた職場の月収、ボーナス(賞与)、昇給、退職金は以下の通りです。
年収 | 月収 | 賞与 | 昇給 | 退職金 | |
回復期リハビリテーション病院(1~4年目) | 約450万 | 31万 | 77.5万 | 0 | 35万 |
回復期リハビリテーション病院(5~8年目) | 約360~390万 | 22~24万 | 88~102万 | 5千 | 35万 |
訪問看護ステーション(9年目) | |||||
整形外科クリニック(9年目~) | 約430万 | 30万5千 | 61万円 | 5千~1万 |
訪問看護ステーションは非常勤でしたし、2ヶ月で辞めてしまったので、年収や月収としては算出できません。
- 40分3,000円
- 60分4,000円
で報酬を頂いていました。
また、都会と田舎とを比べてみても、都会のほうが年収は高い傾向にあります。
詳しくはこちら▼の記事を参考に。
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繰り返しになりますが、理学療法士は初任給のみ高いのが現状です。
ボーナスや昇給は他の業界に比べて安い傾向にあるので、生涯年収では安くなってしまいます。
ただし、職場や働く分野を変えるだけで、ガラッと年収がアップします。
僕の場合ですと、転職しただけで年収が50万円ほどアップしました。
本業をどれだけ頑張っても、ボーナスは低く、昇給の見込みがない場合には、転職を考えたほうが賢明といえます。
僕が転職をした際には、必ず転職サイトを活用していました。
転職サイトを使うことで、転職エージェントがあなたの希望に沿った求人を紹介してくれます。
例えば、「年収500万円くらいを希望」「管理職を目指したい」など、キャリアアップのサポートをしてくれます。
もちろん給料だけで職場を決めるわけではないので、給料を上げる目的で転職するかや転職サイトを使うかはあなたの自由です。