転職を3回経験している理学療法士のかずぼーです。
仕事を辞めると決めてからは、「よ~し、せっかくだから思いっきり休もう!」と思うものです。
「海外旅行に行こうかな?」
「やりたかったゲームを自由気ままになろうかな?」
なんて、退職前からもうワクワクが止まりません。
僕はというと、転職期間中は最長で2ヶ月間休みました。
当然、海外旅行にも行ったし、兼ねてからやってみたかったプログラミングの勉強もしてみました。勉強会にも参加しましたし、とにかく遊んだし、やりたいことをやりましたね。
この期間はほんと自由で、仕事の責任が一切ないんです。最高です。
お局さんにいびられることもなければ、患者の能力がなかなか改善しないと悩むこともありません。
小学校の夏休みみたいな感覚です。まさに自由!
ですが・・・
あまり長く休みすぎると良くないんですよね。
僕は2ヶ月の休暇中どう過ごしていたのか?
冒頭でも書いた通り、僕は休暇中はやりたいことをしていました。
まずは、アメリカ旅行。ラスベガスとロサンゼルスを7拍5日の旅に出ていました。
一緒に行った後輩は、「ラスベガスでカジノがしたい」とのことでしたので、ラスベガスで賭け事したり、買い物したり、グランドキャニオン見に行ったりしましたね。
僕はバスケが好きなので、本場アメリカのバスケを堪能してきましたよ。
あとは、ずっとやりたかったプログラミングの勉強にも挑戦しました。(まぁ、難しくて挫折しましたが、笑)
色んな勉強会にも参加したし、会いたかったセラピストの方にも会いにいきました。
まぁ~自由です。
退職前は、「よし、ブログも書くぞー」と意気込んだものです。
「これだけ時間があれば毎日更新できる。」とすら思えてくるくらい。
ところが・・・
休みが1ヶ月くらい経つと、遊び倒したし、やりたいこともやりつくしたし、何だかやることがなくなってくるのです。
いや、ブログ書けよ、勉強せえよって感じですが、何もする気にならなかったのです。
1日の大半をゴロゴロして過ごすので、起きるのが昼の12時くらい。
そこからダラダラYouTube見たり、Twitterみたり。
暇なので早めにお酒を飲んでしまいます。特に朝早く起きる必要がないので、無理に寝ることもしません。朝3時とか4時くらいまで起きて、また昼の12時起きる。
このサイクルに入ると何もする気になりません。
休みが1ヶ月以上もあると、人は何もしなくなります。
時間があると無駄に悩む
そして、無駄に時間があるので、いろいろ悩むのです。
「何のために働くんだろう」「何のために生きてるんだろう」と。
ほぼ鬱のようになっていました。
元同僚と飲みに行った時も、自分の悩みを打ち明けると「時間があるから悩むんやで」と言われました。
しかも、休暇の後半は風邪をこじらせて咳が止まらない期間が2週間も続き、ようやく長い長い休暇の2ヶ月を終えました。
僕は仕事がしたくて、したくて堪らなかった
僕は仕事がしたくて、したくて堪らなかったのです。
長い休暇の2ヶ月が過ぎた後、訪問看護ステーションの訪問リハビリに勤めました。
転職時に「給料よりも時間を優先したい」と無理を言い、非常勤勤務のスタートです。
しかし、予想していたよりも利用者の数が足りず、1週間に診る利用者の数は5人。またまた時間ができてしまったのです。
それでも全く仕事がないよりも幾分かマシでしたが、またまた余計なことで悩んでしましました。
その職場は思い切って辞めました。勤続2ヶ月、僕の中では最短の退職です。
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ブランクを作らないほうが良い5つの理由
丁度よく働くって難しいですよね。
休みすぎると自由な時間が増えるメリットがあるのですが、ずっと働き続けている人にはわかりにくいデメリットも多くあります。
長期休暇のデメリット①.健康保険や国民年金は自分で払う
会社員で転職したことがない人はわかりにくいと思いますが、社会保険料を会社が半分くらい払ってくれているのです。
これらが休職期間中にすべて自腹を切ることになります。
まず、国民年金に2万円ちょっと/月。
健康保険も、会社員なら会社が折半してくれますが、これも自腹。1万6千円くらい/月。
それから住民税。一括でも分割支払いでも可能ですが、16万円くらい。住民税は会社から天引きされるものを、自分で前払いしているだけではありますが、これが思いのほか高く感じられて萎えます。
これらを自分で払うんですよね。
最初、通知が来た時「え、こんなに払うの?」と目を疑いましたね。
ただでさえ転職期間で収入がないのに、この出費は相当痛いです。
どうしても働けず収入がないと困る場合は、ハローワークで失業保険給付の手続きをする手もあります。自己都合の場合は、退職後から3ヶ月以上の期間を経るなど何かと条件付きではありますが。
長期休暇のデメリット②.暇すぎて悩む
人は、時間があると何をするかというと"考え事"をするのです。
これは、まさに僕が陥った休職期間による落とし穴でした。
本来「時間があれば何でもできる」と思われがちですが、僕はそんなに欲はなかったようです。
海外旅行に行き、やりたいことをやり、勉強もし、それ以上は何も欲さないことがよくわかりました。
それで、暇すぎてあれこれ悩むんですよね。
暇を経験して思ったことは、やっぱり決まった時間、決まった仕事をしているほうがどれほど楽かということです。
長期休暇のデメリット③.勘が鈍る
僕は転職3回のうち、もう一つ1ヶ月半くらい休んだ時期がありました。
そのときも例にならって遊び呆けていたのですが、いざ再就職してみると完全に勘が鈍っていました。
「あれ?どうやって介助してたかな?」と、全然思うように身体が動きません。
「患者のこの症状、どう解釈してたかな?」と理学療法的思考も錆びついてましたね。
1ヶ月くらいすれば勘は戻りましたが、やはり再び慣れるのにも時間がかかりました。
長期休暇のデメリット④.働き出すのが嫌になってくる
休み期間中は、1日中ダラけるルーティンが完全に出来上がってしまっているので、それをまた仕事モードに切り替えるのはかなり億劫になります。
何だかんだで、休み期間は自由すぎるので「また働き出すのか~」と思うと、嫌になってきます。
新しい職場では、どんな人がいるかわからないし、初出勤前から不安になってくるのです。働き出す1週間くらい前からソワソワしますし、残り少なくなってくる休みの日も遊びに行く気さえ起きなってしまいます。
長期休暇のデメリット⑤.就職に不利になる?
あまり、無駄に長期間休むと再就職にも不利になるでしょう。
採用側からすると、すぐにでも働いてほしいというのが本音ではありますので、よくわからない理由で就職を先延ばしにされると「この人は自分中心なのかな?」なんて思われる恐れもあります。
僕の場合は、正直に「海外旅行に行きます」と言っていましたので、「まぁせっかくの休みですからね~」と快く承諾してくれました。
ちゃんと休み期間を設ける理由を正直に伝えると、それほど印象は悪くないようです。
転職期間中は計画的に!
ここでは、無駄にブランクを作るのは良くない理由を述べてきました。
長期休暇で鬱っぽくなった僕から言えることは、
- 就職先を決めてから休みに入ること
- 計画的に休みを消化すること
です。
就職先を決めてから休みに入ること
「今の職場を辞められるならどこでもいいや~」と、あまり考えずに次の転職先を決めるのは危険です。もし、希望の職場でなかった場合にまた転職活動をする羽目になるからです。
ましてや、就職先を決めずに退職するのもやめておいたほうが良いでしょう。せっかくの休みを"就活"に当てのはもったいなさ過ぎますからね。
なので、必ず次の職場を見つけてから転職の準備をするようにしましょう。
計画的に休みを消化すること
せっかくなので、計画的に休みましょう。
何をするのか、どのくらい休みが必要か、決めると良いです。
僕は個人的に1ヶ月以上は休まないほうが良いと考えています。
「勉強のために」「世界一周してくる」など、ちゃんと目的がある場合もその限りではありませんので、しっかり休みましょう。
もちろん、産休や病気、親の介護など事情がある場合も別ですよ。
産休や家庭の事情なで、仕方がないブランクも当然あるでしょう。
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短期的に海外旅行行きたいなぁ、ダラダラしてみたいなぁくらいだと1ヶ月で十分です。
それ以上は、本当に鬱になります。
小学校や中学校の夏休みでも、後半ダラダラしすぎて無駄に休みを消費したと思います。それと同じ状況に陥るのです。
無期限で休むのは危険。退職前に次の職場を決めておこう
いつ働き出すか決めないのも危険です。
いつ再就職するか決めないと、無駄に時間を消費し、精神まで病んでしまう恐れがあります。
せっかく転職するならたくさん休みたいという気持ちはわかりますが、
- 休み期間に何をするのか
- どれくらい休みが必要なのか
を考えて、次の就職先を決めておきましょう。
いつから働き出すかだいたい決めれば、転職サイトに登録して"就活"の準備を始めましょう。
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