理学療法士9年目のかずぼーです。
僕が理学療法士になったのは22歳の新卒でしたが、30代でも理学療法士になろうと志す方が多いようです。
理学療法士は国家資格ですし、これから高齢者が増えることを考えると手に職を付けようと考えるのは得策だと思います。
一般企業のサラリーマンでは新卒で勤めた会社を辞めれば、次の就職先を探すのに苦労するでしょう。その点、理学療法士は就職しやすい業界と言えます。
とは言え、新人理学・作業療法士なら、20代と30代を比べたときに、就職に有利なのは圧倒的に20代です。その理由ついて触れてみようと思います。
少し残酷かもしれませんが、同じ理学療法士の資格も持っていて同じスキルを持っているなら20代を雇いたいと思うのが普通なのです。
理学療法士なら誰が診ても同じ額
理学療法士の報酬単価は、1単位あたりの報酬で計算されます。
例えば、疾患別リハビリテーションの算定では、運動器疾患で1単位(20分)診た場合185点(1850円)ということになります。
理学療法士(または作業療法士)なら、誰が診ても同じ額の報酬です。つまり、20代でも30代でも、ベテランでも時間当たりの報酬は同じなのです。
そして、僕たち理学療法士は診療報酬の中からお給料を貰うわけです。
年齢給を導入している会社では、同じスキルを持った新人でも20代と30代を比べると30代のほうが給料が高いわけです。
20代新卒で家庭をもっている人は稀ですが、30代にもなると家庭を持っている方がほとんど。扶養手当が益々30代のほうが会社への負担が増えるのです。
年上に気を使う問題
理学療法士は、平均して30歳前後と比較的若い業界です。
僕が現在30歳で9年目で、高卒後4年間専門学校にいけば、もう中堅からベテランくらいの経験年数になっているわけです。
僕でも35歳くらいの新人を教育するとときに、敬語を使うべきかどうかを悩みます。
20代だったら気を遣わずに普通にため口になりますがね。(別に偉そうにしたいわけではありません)
新人教育では、コミュニケーションが重要になります。
30代の方ほうがプライドが高く、あれこれ指摘していると気を悪くされることもあります。何なら反論されることだってあります。
それなりに経験を積んだ教育者だったら問題はないでしょうが、教育する側も若手になりがちの業界ですので、それなら20代新卒を相手にしているほうがやりやすいと感じるわけです。
若い人に伸びしろを感じてしまう
30代だと他の企業に勤めていた人がほとんどですので、社会常識的には30代が勝るでしょう。
ですが、「挨拶をする」「報連相を守る」「先輩の言うことを聞く」「先輩と適度にコミュニケーションを取る」くらいのことなら、よっぽどのコミュ障でなければ半年もすればすぐに習得します。
社会人としての常識は、20代でも半年くらいすればすぐに習得できます。
新人ですと遅くまで技術練習をするなどで、スキルを磨くために頑張る時期も必要なのです。
30代は家庭を持っている人が多く、無駄に頑張ることはみられなくなります。一見すると、率なく仕事をこなしはしますが、積極性に欠けるとも捉えられる可能性もあります。
逆に20代はミスが多くまだ粗削りではありますが、実家暮らしや家庭を持っていない人では、時間もお金も余裕があるため積極的に自己研鑽に励む人が多いです。そういった意味では、30代よりも20代のほうが伸びしろを感じるわけです。
30代はアピールポイントを持っておこう
理学療法士は、20代新卒ならまだまだ採用されやすい業界です。一方、30代は20代に比べると不利な面が多いのです。
「30代だから一般常識があって当たり前」「人柄が良いに決まってる」など、20代よりもハードルは高くなります。
30代の人が就職活動をするなら、20代新卒よりもアピールできるポイントを用意しておくことが大切です。
例えば、「パソコンが得意」「Excelが得意」など、他にプラスアルファがあると採用の際、有利に働きます。
このように面接では、見せ方が非常に重要なのです。
まとめ
転職サイトを利用すれば自分の強みを見つけやすくなります。
どの部分ならアピールできるのかを客観的に教えもらい、面接のときに活かせば良いのです。
30代でも理学療法士になることは可能ですが、20代新卒よりは不利になりやすいことを踏まえて就活をしていきましょう。