ここでは、理学療法士や作業療法士になりたての、新人や2年目くらいに多い悩みに触れようと思います。
「自分は理学療法士(作業療法士)に向いてないんじゃないか?」
理学療法士や作業療法士の方は、一度くらいはこのような悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか?
- 患者の評価もろくにできない
- 先輩はできるのに自分にはできない
- 患者に「担当を変更してほしい」と言われた
- 慣れない業務に疲れている
このような出来事を経験すると、「自分はこの仕事は向いてないのかも?」と思い悩んでしまいます。
ですが、「心配しなくても大丈夫!」
あなたが理学療法士(作業療法士)に向いてないのではなくて、ただ単に"知識"や"経験"が足りないだけなのです。このことを知ってほしい。
僕も1年目の頃は「理学療法士に向いてないかも」と思ったことはある
僕も1年目の頃は、「自分は理学療法士に向いていないかも」このようなな気持ちになっていました。
僕は今9年目になりますが、1年目の頃は同期と比べても出来は悪いほうでした。
先輩や上司からよく注意を受けていましたし、患者に対する評価も無茶苦茶。今思い返してみても、とても"専門家"と言えるレベルには達していませんでした。
「自分は理学療法士に向いてないかも・・・」
毎日、患者の前に立つのが不安でいっぱいでした。
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理学療法士に向いていないのではなく「知識が足りなかった」
このままではいけないと思って、わからないことをとりあえず調べてみようと考えました。
「片麻痺ってどういうこと?」
「錐体外路って具体的に何なの?」
など、とにかくわからない又はあまり理解していない医療用語を一から調べていきました。
これを1年くらい続けていると「何のためにこの評価をするのか」「その治療の目的はなんなのか」を具体的に説明できるくらいになってきたのです。
自分が提供しているリハビリをちゃんと説明できると、患者にリハビリの内容を説明するにも説得力が増します。
僕は理学療法士に向いていないのではなく、知識がなかっただけなんだと気づきました。
わからないことコツコツ調べて、自分で解釈することを繰り返していただけで、僕は理学療法士として少し自信が持てるようになったのです。
理学療法士に向いている・向ていないではなく「経験がモノを言う」
さらに、いろんな患者に関わっていると、対応の仕方にも慣れてきます。
「今は共感した方がいいな」や、「ここは誘導して勇気付けた方がいいな」というのがわかってくるのです。
大した技術がなくても、患者の心を掴むのが上手い療法士っているじゃないですか?(って言ったら怒られるかも)
理学療法士や作業療法士って対人援助職です。
身体または精神的に障害をもってしまった方への対応には、"慣れ"が必要なのです。つまり、経験が必要だということです。
9年目になった僕でも、患者対応をミスることもあります。「あー、今のはもっとこうするべきだったなぁ~。」とか。
でも、経験を積むことでほぼ外さなくなってきました。
あなたが、もし「理学療法士に向いてないかも?」と感じているのなら、
僕から言えることは「知識」と「経験」を積めば大丈夫!あなたも立派な理学療法士になれますよ、ということです。
少しずつで良いのです。
理学療法士に向ていないかも?そう思うなら環境が合っていないだけかも
ある程度経験を積んでも、相談できる先輩がいないと不安ですよね。
このままで成長できるのかなって心配になることもあるでしょう。
困った時に親身になって相談できる上司や先輩がいるところの方が、成長できる可能性は高いのです。
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理学療法士のかずぼーです。 リハビリ職は、勉強熱心な方が多く、また患者さんを良くしたいと強い思いを持った人が多くいます。 ですが、若手のうちはどうしても知識や技術が不足しがちで、臨床に悩 ...
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ましてや、毎日上司や先輩に怒られてばかりの職場では、成長できるかも甚だ疑問です。まぁ、メンタルは鍛えられるでしょうけどね。
もし、あなたが自信をなくし、「理学療法士に向いていないかも 」とネガティブな気持ちになっているのなら、環境を変えることも感がてみましょう。
あなたは理学療法士に向ていないのではなく、その環境に向いていないだけかもしれません。
「上司や先輩には、こんなにお世話になったのに・・・辞めるなんて、できない」と気にする人もいるでしょうが、別に気にしなくていいですよ。
あなたを育てるのは、上司や先輩としての役割です。
あなたを成長させられなかったのは、会社の責任であって、あなたが気にすることではないのです。組織の問題なのですから。
そんな小さなことを気にしているようでは、あなたは理学療法士としては今のままです。
僕は4つ職場を経験してきましたが、環境を変えるのはそんな難しいことではありません。
僕が転職した際には、転職サイトを利用していました。
転職サイトに登録して、エージェントに自分の希望する条件を伝え、求人を紹介してもらうことで楽に就職活動を進めることができるのです。
今よりも自信を持って、働きたいと強く思うのなら、親身になって指導してくれる職場を探してみましょう。
自分だけで探していても、実際社内の人間関係や教育システムはわからないでしょう。そこでエージェントを活用するのです。
エージェントは、上司の人柄や社内の雰囲気などの情報も持っています。これはネットの求人では拾えない情報です。
僕はいろんな職場があり、いろんな環境があることを知ってほしいと思っています。どんな求人があるのか、見てみるだけでも良いのです。
理学療法士に向いてないと嘆くよりも、今を少しでも変える行動をとってみてください。