理学療法士が転職する理由の中で、上位に入ってくるものとして「残業の多さ」が挙げられます。
あなたも仕事をしていて、こんな悩みはありませんか?
「残業が多くて、疲れたとれない・・・」
「帰りが遅くて、家族サービスができない・・・」
「やりたいことをする時間がない・・・」
実は、僕も以前勤めていた病院では残業が多く、疲れきっていました。
病院に残ることが多く、友達と遊ぶ時間も、勉強する時間もまともにとれませんでした。
実は、医療・福祉の業界は残業の少ない業界なのです。
他の業界の含めた1ヶ月の平均残業時間がこちら▼
医療、福祉は、1ヶ月の平均残業時間は12.6時間です。
つまり、1日37.8分の残業時間です。
ただ、理学療法士の職業は残業が多いかどうかは、職場によるといのが本音です。
ここでは、僕が病院勤務時代に「残業の多さ」に疲れて転職した話と、残業が多い職場の特徴を赤裸々にお伝えしています。
【経験談】残業の多さに疲れた病院時代
僕が以前勤めていた病院での話です。
帰りが遅くなるのは、
- 毎日18単位は患者を診るというノルマ
- 新人または実習生指導がある
- 係・委員会の業務
- 書類に対する上司の厳しいチェック
このような理由からです。
残業が多く、慣れない1年目の頃は夜の23時まで居残ることがよくありました。
そんな時間まで残っていれば、当時22歳で食べ盛りの僕はお腹が空きすぎて何も考えることができなくなっていました。ストレスでこの頃は肌荒れも酷かったです。
1年目では、症例は発表が年に3回あり、実習生のようなレポートが1年中。上司からのダメ出しも多く、1年目から地獄のような毎日でした。
1年目が終わった頃に辞めてしまった同期もいました。
1年目で辞めた同期の話▼
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2年目になっても、やはり新人指導のために一緒に病院に居残りです。夜遅くなると、お腹が空きすぎて途中から集中力がなくなり、考える力も残っていませんでした。
どれだけ病院に残っていたとしても、終業移行の残業代などつきません。
たまには早く帰れるのですが、上司ですら毎日21時くらいまで残っているため、帰りにくいですんですよね。
上司が誰かと話していたり、席を外している間にサッと帰ることをしばしば。
仕事をしていく中で、多少の残業は仕方がないこともあります。
ある程度の残業をして、決まった日までに仕事を終わらせることも時には必要なことです。
残業をせずに、サクッと帰りたい人はこちらの記事▼を参考にしてください。
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労働時間を超過したくないからという理由で、しなければならないことを放置し、帰宅するというのは社会人には通じませんのでね。
しかし、残業するなら残業代は出てしかるべきだとも思うのです。
休む間もなく働き続けるような暮らし方をしていると、仕事が苦痛になって、転職しないと体がもたなくなってしまいます。
そこで、思い切って職場を変える決意をしたのでした。
残業の多さに疲れて転職して変わったこと
2つ目に勤めた病院では、17時ピッタリに帰れていました。新人ですらそんな状況です。
たとえ残業をしたとしても、残業代がきっちり出ますので「まぁ今日くらいは残業しても良いかな」と納得がいくものです。
職場を変えることは、メリットばかりではありません。
残業しないというメリットを求めて転職すると、元々積み上げてきたものがまた一からというのは考えておかなければいけません。
アフター5の時間を確保したいと思い転職したものの、人間関係は新たに構築していく必要もあります。
上司からの信頼と評価も一からです。
給料面に関しては、職場を変えたことで下がってしまいました。
ただし、上司からの評価は、コツコツ頑張っていれば必ずまた評価は上がっていくものです。
時間はかかっても、給料もまた上がっていきます。
理学療法士が残業せずに帰るメリット
残業をしたくない僕は、17時に仕事が終わるとサッと帰ります。
家に着くのが17時半くらいです。
そこから夕食を食べ、お風呂に入ったとしても18時頃です。
あなたなら、ここからの時間をどのように過ごしますか?
テレビを見てゆっくり過ごすのも良いでしょうし、家族サービスをしたり、家事を済ませることもできるでしょう。
就寝時間が24だとしても、6時間は自由な時間があります。
家でゆっくり休めますので、翌日にも疲労は持ち越しません。次の日もフレッシュな状態で仕事ができるので、生産性も高まります。
このように、残業せずに帰るメリットはとても大きいのです。
残業せずに帰るメリットの詳細はこちら▼
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残業の多い職場の特徴
職場を変えたことで、自分の時間を取り戻しました。
そこで、自身の経験も踏まえて残業が多い職場の特徴を整理しておきます。
スタッフの数が多い
スタッフが多い場合、業務システムがうまく機能していないと不備が多くそもそも働きにくいのです。
そのため、取り決めのための会議や話し合いが多くなり、業務終了後に集まることも多々あります。
係・委員会の仕事が多い
大きな病院では、何かと係や委員会があります。
スタッフの人数が多いというのと少し被りますが、リハビリ職は患者さんを診る時間が決まっています。
業務時間すべて患者さんを診ており、係や委員会の仕事があると確実に残業が発生してしまいます。
しかも、他のスタッフと時間調整するため、業務内に終わらすことが難しくなってくるのです。
患者数が多い
僕の以前の職場がノルマ18単位でしたので、患者数が多いとそれだけ沢山リハビリをしたほうが経営上良いと上司も考えるわけです。
すると、カルテを書いたり、書類作成に時間を要するため、帰りが遅くなるのです。
アナログ
紙カルテだと、例えば看護師さんがカルテを見ていると、記事が書けなかったりもします。
新人や実習生が多い
僕も新人や実習生を指導することが多かったのですが、業務内で終わるのは不可能です。
新人や実習生が多い病院では、残業は覚悟しておかなければいけません。
スキルアップに意欲的な先輩がいる
このような先輩がいるところでは、勉強会や技術研修が業務外でよく企画されます。
これは残業というは強制居残りの類ですね。
残業が多いと自分の時間はがなくなる
自分の時間を確保するには、残業が多い職場の特徴を踏まえて、職場を選ぶことが何よりも近道になります。
残業が多いと、自分がやりたいことを磨く時間も、家庭を持っている人では家事や育児の時間も取れなくなってしまいます。
仕事も大事ですが、自分の時間はもっと大事にしなければいけません。
何より、過剰な残業による拘束は、肉体的にも精神的にも崩壊しねません。
前述したように、転職することでメリットだったものなくなり、他のデメリットが発生することもあります。
あなたがどんな働き方を求めて、どんな職場がNGなのか、具体的に決めておきましょう。
この記事にも書いていますが、僕が半年かけて働き方を探し求めました。
僕は、仕事を変えることで、やりたいことをするための時間を確保したいと思い行動してきました。
圧倒的に職場の雰囲気を重視して決めましたが、残業がないというのも条件含みました。
この時期は、一時的に収入が減ったり、時間が増えすぎて悩みも多くあったのですが、自分はどんな働き方を求めているのかが明確になりました。
実際には、転職サイトのエージェントに相談すれば、職場の詳しい内部事情も教えてくれます。今の状況を変えたい人は相談してみることをおすすめします。
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