「訪問リハビリって実際どうなんだろう」
病院で働いている理学療法士なら、一度は考えたことがあるかもしれません。
私自身、病院勤務を経験したあと小規模の訪問看護ステーションへ転職しました。
転職前は正直、不安がかなりありました。
- 一人で訪問って大丈夫?
- 人間関係はどうなんだろう
- 給料は下がる?
- 急変したらどうする?
- 営業とかあるのかな?
実際に働いてみると、想像していたことと違った部分がかなりありました。
この記事では、現役理学療法士として実際に訪問リハビリへ転職して感じたメリット・デメリット、そして後悔しない職場選びについてお伝えします。
訪問リハビリへ転職して最初に感じたこと
私が転職したのは比較的小さな事業所でした。
病院時代は常に誰かがいました。
患者さん、スタッフ、電話対応も…。
常に何かが動いていて、落ち着く時間はあまりありません。
しかし訪問へ来て最初に思ったのは、
「静かだな…」
でした。
スタッフみんなが訪問へ出ていると、事務所で一人になることがあります。
最初は少し不思議でした。
でも慣れてくると、これがかなり快適でした。
珈琲を飲みながら記録を書いたりすることもあります。
少し家にいる感覚に近いです。
もちろん仕事中ですが、病院とは空気感が全然違いました。
訪問リハビリへ転職して感じたメリット
① 一人の時間があり気分転換できる
個人的にはかなり大きかったです。
病院では常に人が近くにいます。
訪問は移動時間があります。
天気がいい日は車を運転しながら、
「今日は気持ちいいな」
と思うこともあります。
外へ出るだけでも気分が変わります。
一人で考える時間もあります。
病院時代には意外となかった時間でした。
② スタッフとの距離が近い
小規模事業所だからかもしれませんが、人との距離感はかなり近いと感じました。
管理者がいても雑談しながら、
「利用者さんどうやった?」
「最近どう?」
そんな感じで仕事の話やプライベートの話をします。
病院では人数が多く、どうしても表面的な会話になりやすいこともありました。
私は本音で話せる関係が好きなので、こういう空気感は合っていました。
③ 利用者さんの生活に直接関われる
病院との一番大きな違いかもしれません。
病院では病棟内での動作を見ることが多いですが、訪問では生活そのものが見えます。
- この段差が上がれない
- 靴が履きにくい
- トイレが怖い
実際の生活場面だからこそ見える課題があります。
改善すると生活が直接変わります。
利用者さんから、
「前より楽になった」
と言われた時は嬉しいです。
④ 多職種との連携が面白い
訪問では理学療法士だけでは完結しません。
- ケアマネジャー
- 看護師
- ヘルパー
- 医師
- ご家族
多くの人と関わります。
最初は私も緊張しました。
ケアマネさんへの挨拶も苦手でした。
でも実際は、想像していたほど怖くありませんでした。
親切な方が多かった印象です。
慣れてくると自然に話せるようになります。
⑤ 頑張った分が給料に反映されることもある
事業所によりますが、件数によってインセンティブが付くところもあります。
最初は病院より給料が少し低くなる場合もあります。
ただ利用者さんが増え、件数が安定すると収入が増えるケースもあります。
訪問リハビリのデメリット
① 暑い日も雨の日も移動がある
これは避けられません。
夏は本当に暑いです。
雨の日も濡れます。
病院なら建物内で完結しますが、訪問では移動があるので体力は必要です。
② 小規模事業所では経営視点も少し必要
これは病院時代にはあまり感じませんでした。
病院では患者さんが来ます。
しかし訪問では利用者さんが増えなければ事業所は成り立ちません。
もちろん実際に動くのは管理者や上司が中心です。
ただ、小規模事業所ではそこが事業所の心臓だと思っています。
- 利用者さんをどう増やすか
- 求人をどうするか
- 地域との関係をどう作るか
こういう話を聞く機会も増えます。
私は今後、地域の勉強会などもやってみたいと思っています。
ただ、人によっては負担に感じるかもしれません。
③ 急変時は最初少し不安
訪問では基本的に一人です。
そのため最初は、「急変したらどうしよう」と思っていました。
ただ実際には頻繁に起こるわけではありません。
そして多くの事業所では、困った時にすぐ上司や看護師へ連絡できる体制があります。
私自身も「一人で全部抱え込む環境」ではありませんでした。
ここは事前に確認した方が良いポイントです。
④ 職場のカラーが合わないこともある
訪問だから合う、病院だから合わないという話ではないと思っています。
事業所ごとに雰囲気は全然違います。
- 明るく元気なタイプが多い
- 落ち着いている
- 営業色が強い
- 教育重視
- 自由度が高い
無理に明るいノリを求められる職場が苦手な人もいると思います。
逆に活気がある方が好きな人もいます。
「訪問が合うか」ではなく、「その事業所が自分に合うか」を見た方が良いと思います。
訪問リハビリで後悔しない選び方
転職で一番大切なのは「訪問を選ぶこと」ではなく「職場を選ぶこと」です。
- 教育体制
- 件数ノルマ
- インセンティブ条件
- 人間関係
- 急変時対応
- 訪問エリア
- 事業所の雰囲気
- 多職種連携
同じ訪問でもかなり違います。
まとめ|病院と訪問は働き方そのものが違う
私自身、転職して感じたことは、
「働き方そのものが違う」
ということでした。
- 少し外へ出たい
- 利用者さんの生活を見たい
- 人との距離を近くしたい
- 自由な働き方がしたい
そう思う人には訪問はかなり合うかもしれません。
まずは求人を見るだけでも良いと思います。
職場によって本当に違います。
思っていた以上に「ここ合うかも」と思える場所があるかもしれません。