僕はこれまで転職するたびに転職サイトを通さず、直接応募していました。
なぜから言うと、転職サイトを経由すると採用された職場は転職サイトへ手数料を払わなければいけないことをを知っていたからです。
職場にとっては、転職サイト経由で採用すると1人あたり30〜50万円ほどの紹介料が発生します。（転職サイトによってはもっと高いこともあるかも）
だから、直接応募してきた僕はどこの職場からも「転職サイトを経由せず、直接応募してきたのは賢いです」と言われました。
確かに、職場にとっては“タダで採用できる”のだから、嬉しいに決まってます。
職場にとっては嬉しいことをする人材はありがたい存在なので、当然のように内定はすぐにもらえます。
なので、転職サイトを使わず転職活動をしていました。
でも実際に働いてみると違和感があった
面接もスムーズに通るし、内定ももらえる。
けれど、どこか“雑”な扱いを受けている気がしたんです。
もちろん、表面上は丁寧に接してくれます。
でも、いざ働き始めると、「なんとなく大切にされていないな」
「こっちの事情はあまり考慮されていないな」
そんな違和感がありました。
なぜか。
それは、採用することにお金をかけていないからです。
人は“無料のもの”を大切にしない心理
人って、無料でもらったものって大事にしませんよね。
無料で手に入れたものより、自分で高いお金を出して買った物のほうが大切にする。
それと同じです。
職場側からすると、転職サイトを通さず採用した人は「無料で雇えた人」。
だから、辞められても痛くないし、雑に扱っても経済的ダメージが少ないのです。
一方、転職サイト経由で採用した人は「お金をかけて採った人材」です。
だから採用するかどうかも、吟味されます。当然、不採用になってしまうこともあるでしょう。
でも、それはお金をかけるだけの人材に見えなかった。お金をかける価値がないと見なされたということ。
それならむしろお互いのミスマッチを起こさなくて済むので不採用になってもいいのです。
一方で、採用してくれたなら辞められたら困る。なぜならお金がかかっているから。だから、丁寧に扱う。
これはもう、人間心理の自然な流れなんです。
転職サイトを通す＝あなたに“投資”してくれている
職場がお金を払ってでもあなたを採用した、ということ。
それは、あなたに投資しているという証拠です。
つまり、「この人にはそれだけの価値がある」と判断されたということ。
しかも、転職サイトに広告を出せるということは、ある程度経営が安定している職場である可能性が高い。
お金に余裕がある会社のほうが、待遇・福利厚生も安定しています。
求人サイトを使うのは「自分を安く売らない」ため
転職サイトを使わないのは、一見“賢い選択”に見えるかもしれません。
でも実際は、自分を安く売ってしまうことになる。
実際に僕は転職サイトを使わずに転職活動をしてみてよくわかりました。
職場の都合だけでなく、自分の価値を守るためにも、転職サイトを上手に活用した方が絶対にいいのです。