やっとの思いで国家試験に受かり、理学療法士として働き出したけど、働くのが苦になっている人もいるでしょう。
理学療法士の職業はどこか体育会系のノリがあり、実習は典型的な例ですが、鬼のようなレポート地獄を根性論で乗り切らせようとする節があります。
それは、理学療法士として働き出しても続くことがあります。そんな現状に嫌気がさし「理学療法士の職業嫌、辞めたい」と思うこともあるでしょう。
僕も理学療法士1年目の頃は、仕事がきつくて辞めたくなったこともありました。
でも、「ここで理学療法士を辞めたら後悔するだろな」との思いがあったので、そもまま続けることにしました。
ここでは、理学療法士が嫌いになっている人へ。僕の経験も踏まえて、ちょっとしたアドバイスさせていただきます。
理学療法士が嫌い?辞めて後悔になる前にこの記事を読んほしい。
僕は理学療法士9年目になるのですが、1年目の頃はとにかくきつくて「自分はこの仕事に向てない」「他の職業のほうが良いんじゃいか」などと思っていました。
結局、最初に勤めた職場を4年で退職しましたが、転職してみて思ったことは「理学療法士って、なんて良い仕事なんだ」でした。
もし、この記事を読んでいるあなたが「理学療法士なんて嫌い」と思っているのなら、他の職場を経験してみてはどうかと思います。
理学療法士の給料は、特別良いわけではありませんが、患者を治療し感謝される仕事であるため、とてもやりがいを感じる仕事です。
僕は、職場を変えただけで仕事が終わる時間が17時ピッタリになり、家族や友達と過ごす時間が増えました。
時間があることで、さらに理学療法士の知識を深めるための勉強もできます。
それでも「理学療法士なんて嫌い」と思うのなら、向いていなかったと言えると思いますが、他の業界を見渡す前に「他の職場」というのも選択肢に入れてみてほしいです。
僕の1年目理学療法士の最低エピソード
僕の1年目は、症例発表は年に3回あり、毎日のようにレポートがありました。
17時に仕事が終われば、先輩と上司からレポートの添削をしてもらい、それが終わるのが21時とか。時には、日付が変わる時間まで病院に残っていたことがありました。
しかも、添削したところを明日までに訂正してきてと言われることもあり、まさに地獄のような日々でした。
そんな生活を繰り返していると、だんだん精神状態がおかしくなってきます。
例えば、リハビリを拒否する患者さんに対してめっちゃイライラしたり、難聴の人への声かけが雑になったり、寝不足のときは寝たきりの患者をマッサージしながら、自分も目をつぶることもありました。当時は、精神的にかなりきつかったのです。
今振り返れば、そんな理学療法士は最低だと反省しています。
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2年目になると、少し余裕ができたの理学療法士としての将来性疑問を持ち、他の仕事はないかと考えたこともありました。でも、結局理学療法士の勉強しかしてこなかった自分には、この職業しかないなと思ったのです。
あなたは、なぜ理学療法士になろうとしたのでしょうか?
「なぜ理学療法士になろうと思ったのか・・・」
あなたも、このことをもう一度冷静に振り返ってみてください。
何かのきっかけがあって、理学療法士を目指したのではないでしょうか?
例えば、おばあちゃんが理学療法士にお世話になり、おばあちゃんが頑張る姿を見て、この仕事に就こう思ったという人もいます。
僕は、高校時代バスケ部に所属していましたが、練習中に前十字靭帯を切ってしまい、そこから手術とリハビリを経験したのがきっかけで理学療法士という仕事を知りました。
当時、青春時代真っただ中で、試合に出られないどころか、バスケもできなく絶望的な気持ちになっていた僕を優しく励ましてくれたのがその時担当してくれた理学療法士だったのです。
僕が理学療法士になって思うことは、この仕事は給料を貰う以上に大切なことがあります。
理学療法士は、不運にも障害を持ち、生活が困難になったり、生きがい・やりがいを失った人が、困難を克服する手伝いをする仕事です。
人の人生に関わる仕事なのです。患者の多くは「あのときの理学療法士がいたから生活ができている」と思ってくれてる人もいるはずです。こんな尊い仕事は少ないかもしれません。
理学療法士以外にやりたい仕事があるなら、異業種への転職もあり
僕も1年目のとき、辛くて辞めたくなったことが何度もありました。
今、その時のことを思い出すと、他にやることがなかったし、理学療法士を続けていて良かったなと思っています。
なぜ理学療法士を続けていて良かったのかというと、やっぱりやりがいがありますもの。
でも、もしあなたが理学療法士の職業が嫌いになり、他の職業に移ることを考えているのならそれもありだと思います。あなたの人生ですので、僕がとやかく言う筋合いはないですしね。
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他にやりたい仕事が見つかったのなら、チャレンジするほうが絶対後悔しないと思うのです。それがもし失敗だったとしても良いんです。また、理学療法士といて戻る道もあるのですからね。
「やらずに後悔するより、やって後悔したほうがいい」と言いますよね。
理学療法士が嫌なら辞めて後悔する前に、職場を変えてみてはどうか
他にやりたいこともなく、仕事が精神的にも身体的にもきつくなり、理学療法士が嫌いになっている人は、まずは職場を変えることをおすすめします。
転職を3回経験している僕が言えることは、職場を変えるだけでかなり働きやすくなります。
患者層やスタッフの人柄、業務量は職場によって全然違います。僕は回復期の病院から回復期の病院に転職したことがありましたが、スタッフの人柄や業務量はかなり違いがあり、転職して正直めっちゃくちゃ楽になりました。
もし、寝たきりの人ばかり担当していてやりがいを感じないのなら、あなたはその現場に向いていないだけです。
それなら、介助をほぼ必要としない外来リハや軽症の人が多いデイケアや訪問リハビリへ移れば良いのです。
「この仕事嫌だなぁ」と不満を持ちながら働いているのは、あなたに良くないし、同僚や患者にも良くありません。
せっかく理学療法士の資格を取っているのですから、まずは他の職場を経験してみてからでも遅くはないと思います。
ただ職場が合わないだけなのに、理学療法士自体が嫌いになっては勿体ないです。
まずは、理学療法士として色んな職場を経験してみてほしいですね。
転職することを難しく考えている人もいるのですが、転職エージェントを利用すれば転職は簡単にできます。
エージェントは、あなたの働きたい分野、給料や休日数の条件などを考慮して、理想の求人を紹介してくれるサービスです。
さらに、希望すれば履歴書の添削、面接対策もしてくれます。
良さそうな求人を見つけることができれば、あとはエージェントに任せておくだけで内定する確率はかなり高まるでしょう。
理学療法士は給料はそれほど高い職業ではありませんが、職場によっては残業が少ない、年収500万という求人もあります。
まずは、転職エージェントに相談するところから始めてみてください。