理学療法士のかずぼーです。
僕の新人時代は、他の同期と比べてもあまり出来の良いほうではありませんでした。実習時代も、バイザーに手取り足取り教えてもらって何とかクリアしてきたレベル。
その程度の僕が、新人理学療法士として働き出すとそれはそれは苦労します。
学校で習ったことを、患者にどうやって落とし込んで考えれば良いのかわからず、先輩から「その評価は何のためにするの?どういう目的で?」と問い詰められると、何も答えることができません。
加えて、僕はコミュ障なので上司や先輩、看護師などの多職種とまともに会話もできない状態でした。
当時、理学療法士1年目で新人だった僕の「これって、いじめじゃない?」という体験談をお伝えします。
「少し自信を持って、働けるようになった」と実感する新人の僕
僕の新人時代と言えば、
- 先輩・上司からの指導。
- 患者のレポート
- 症例発表
- 係・委員会
- 1日18単位以上のノルマ
かなり忙しい日々を過ごしていました。
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出来の悪い僕も、上司や先輩から毎日遅くまで指導してもらい、少しずつ知識も考察力もついてきたと実感していました。
毎日、社会の荒波に揉まれていると、病棟での立ち振る舞いはまだぎこちないかがらも様になってきます。
「理学療法士として、ほんの少しだけ胸を張れる」。少しずつですが、成長している実感を噛みしめる日々を過ごしていました。
ネチネチ言ってくるいじめ看護師
僕の担当していた患者に、パーキンソン病を患っている方がいました。
その患者のリハビリを終えた後、僕は一人の看護師から呼び出しをくらいました。その看護師はパーキンソン病の方の担当です。
いきなりだったので、何を言われるのかビクビクしていると、その看護師から「パーキンソン病ってどういう病気か知ってる?」と言われました。
僕「・・・」
問いが漠然としているため、一体何を聞かれているのかわからなくなり、何も答えずにいると、
「じゃあ、調べてきて、また教えて」と言われました。
僕「あ、、、はい、、、」
「何だったんだろう。。」と気になりましたが、意味がわからなかったので、そのまま放置してしまいました。
2週間くらい経たった頃、今度は上司から呼び出しをくらいました。
上司「〇〇さん(看護師)からこんなこと言われた?」と。
僕「はい、言われました」
上司「何か返答したの?」
僕「意味がわからないので、何もしていません」
上司「○○さん(看護師)、あなた(僕)が返事をしないから怒ってるよ」
僕「え、、はぁ、、、」
またある日。
僕はシャウカステン(X線写真などを診る機器)でレントゲン写真を診ようしていました。
電源のスイッチを入れようとしましたが、スイッチの位置がわからず、探し回ってようやくスイッチを入れると、またその看護師が現れ、「ほんまノロいなぁ」と一言。
さすがに、僕は「何でそんな言われ方されなあかんねん!!」と思いました。
僕は、その看護師から事あるごとにネチネチと言われ続けました。
そりゃ、知識もない新人ですから、ヘマはするでしょう。またそれが上司の耳に入って指導される。
これが当時すごいストレスだったのです。
「教育」のためといえば聞こえは良いかもしれませんが、そんな高圧的な指導は普通に"いじめ"です。
いじめの原因は「コミュニケーション」不足にあった
僕の落ち度としては、コミュニケーションを自分から積極的に取ろうとしていなかったことにあります。
患者のリハの方向性、看護の方向性をちゃんと話ていなかった僕にも原因があります。
ただ、だからと言って「病気のこともわかってない」だの「ノロい」などと言われる筋合いはありません。
だいたい、ほとんど会話をしたことがない人がいっきなり高圧的に接して来たら、相談もしにくくなるじゃないですか。
僕は、ちゃんとコミュニケーションを取ろうと心に決めました。ただまぁ、その看護師に話かけるのは気持ちが滅入ります。
報告すること、相談することを頭の中でシュミレーションをしてから、話しかけるようにしていました。だって、また何言われるかわかりませんもの。
結局その看護師は、僕が入職して半年くらいで辞めてしまいました。
ストレス溜まってたのでしょうかね。僕は、ただただホッとしましたが。
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職場でいじめにあったときの対策
いじめを仕掛ける人は、何か大きなストレスを抱えているのかもしれませんね。その憂さ晴らしに、攻撃しやすい人を選んでいるのでしょう。
そして、いじめのターゲットになりやすいのが弱者です。つまり、新人や若手です。
特に、自信なさそうにモジモジしている人は格好の餌食。コミュ障な僕は、ターゲットになりやすいわけです。
「こいつには何言っても大丈夫だろう」「これは教育だといえば許される」と。そんな弁解用語を引っさげて攻撃してくるのです。理不尽で、必要以上の言葉攻めは"いじめ"です。
僕の場合、その看護師がたまたま辞めたので良かったなぁと思うのですが、攻撃的な人は社会に一定数います。
そういう人こそ、コミュニケーションが必要なんですよね。相手の望むとおりに行動していれば、ほとんど何も言われなくてなります。
いじめを仕掛ける人は、実は真面目な人が多く、逐一報告が欲しいタイプ。これは仕事をする上で良い面もありますが、望み通りの行動をしないと腹を立てて、攻撃してくる人もいます。
そういう人にこそ、僕はしつこいくらいに相談や報告をするようにしました。
「それくらい当たり前だろ」と突っぱねられることもありますが、僕の目的は、ただコミュニケーション取ることです。
僕は「ですよね」や「いやー、一応報告です。」なんて返答しながら、話ができれば何でも良いのです。
人間関係って、そんなものですよね。
めんどくさいと思うのですが、コミュニケーション取るだけで何も言われなくなり、職場を安心して動き回れるなら良いかなと思うのです。
いじめの度が過ぎる場合は転職も視野に!
慣れない新人は、"いじめ"のターゲットにされがちです。
新人は、それが「教育」なのか「いじめ」なのか区別がつかず、ただ言いなりになることが多いはずです。
教育だから、社会は厳しいとは言え、僕は「別にそんなきつい言い方しなくて良いやん」と思うのです。それを見かけたら僕はすかさず上司に報告します、チクリです。笑
指導するときこそ、相手を傷つけないように、モチベーションを落とさないように伝えないといけないません。
あまりにも"いじめ"の度が過ぎると、精神的に参ってしまうので限界なら環境を変えるのもありです。
あなた自身がストレスを抱えながら患者と接していると、患者にも良くありません。理学・作業療法士は転職しやすい業界ですので、伸び伸びと働ける環境は探せば必ず見つかるはずです。
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