新人理学療法士は、学生のときとは違って環境が大きく変わります。
始めての社会経験、初めての仕事、上司や先輩とのやりとり、慣れないことが多くて世話しない毎日が圧倒言う間に過ぎていくことでしょう。
入職して気づいたらもう5月。
仕事に多少慣れて来たけど、なぜかやる気がでない。そんなときは5月病かもしれません。
5月病といっても、正式な病名ではありません。
5月になると、「何かやる気が出ない」「夜が眠れない」「イライラする」「会社に行きたくない」など、やや鬱ぽくなることをいいます。
ここでは、1年目理学療法士がなぜ5月病になるのか?
理学療法士ができる5月病対策についても解説します。
5月病かも?と思う方は、この記事を読んで憂鬱な5月を乗り切りましょう。
1年目(新人)理学療法士の気分の落ち込みは5月病かも?
僕は1年目の頃、入職して1ヶ月くらい経った5月にひどい気分の落ち込みがあったのです。
具体的にどのような症状だったかというと、
- 朝も起きれない
- 不安
- 気分の落ち込み
- 食欲不振
当時、1年目だった僕は車通勤だったのですが、勤務先の病院に近づくにつれ、呼吸困難感を覚えるほど仕事に行くのが嫌になっていました。
夏に入ると気分の落ち込みは改善していたので、今思えば単なる5月病だったのかもしれません。
1年目の4月~5月は残業が多く(といいますか、先輩からのフィードバック)、実習生のようなレポートが課せられていたので、毎日先輩からレポートのダメ出しをされるのが怖くなっていたのです。
1年目(新人)理学療法士はなぜ5月病になるのか?その原因とは
1年目(新人)理学療法士が5月病になりやすい原因は、以下の4つが挙げられます。
- 新しい環境
- 慣れない仕事
- 慣れない人間関係
- 気候の変化
- 以前の環境が懐かしくなり、寂しくもなる
新しい環境
学生の頃は、学校にいって先生の授業を座って聞いていれば良かったですし、授業に遅れてもさぼっても特別怒られることもなかったでしょう。
大きな責任もなく、授業中も寝たければ寝られることもあったと思います。
ですが、社会人になると一気に責任がのしかかってきます。
実習でも最長2ヶ月は病院や施設に出向くので、雰囲気はわかっているつもりでも、実際に働き出すと1日中ピーンと緊張の糸が張った状態で、仕事から帰るともうヘトヘトというのはあるあるですよね。
僕は仕事が終わって家に帰るのが夜中の12時というのはしょっちゅうでした。毎日ヘトヘトで仕事と家の往復、家では寝るだけの生活が1年くらい続いていました。
慣れない仕事
実習時代も患者を担当することは経験していますので、社会人になって働き出しても患者を診ることには変わりはありません。
ですが、社会人になると患者を診るだけが仕事ではなくなりますよね。
業務を効率よくこなすための係や委員会なども加わってきます。
慣れていないと、てんやわんやになって、患者のこともよくわかっていないし、雑務を多いしのダブルパンチで滅入ってしまいます。
4月のうちは、気合で乗り切れるのですが、5月に入ると、「この仕事、一生続けるのか・・・」なんて不安になってくるのです。
慣れない人間関係
学生時代には、同い年か年上が混じっていても同学年として関わっていたので、人間関係に大きな問題はなかったでしょう。
ところが、社会人になるときつく当たってくる先輩だっています。看護師さんでも、新人に容赦なくダメ出ししてくることもあります。
「学生時代は楽だったなぁ」と思う瞬間でもありますね。
コミュ障の僕は新人時代、ある看護師さんにいじめにあっていました。
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新人はできなくて当たり前と思ってくれる先輩もいますが、新人も同じ社会人として厳しく言ってくる人もいます。
それが、きつくて僕はだんだん辛くなってきたのもあります。
気候の変化
5月に入るとだんだん暑くなるので、単純に身体に応えますよね。
4月はまだ涼しくて動きやすい季節ではありますが、5月頃から気温が上昇してきます。季節の変わり目は、自律神経の乱れが出て不安や焦燥感を感じることもあります。
以前の環境が懐かしくなり、寂しくもなる
社会人になると、学生時代はなんて自由だったんだと思いますよね。
もうあの頃に戻れないのかと思うと、寂しくなり、なんだか気分が落ち込むこともあるでしょう。
そんなことは言ってられず、明日もまた患者のことや課せられた業務に追われると思うと憂鬱になってくるものです。
理学療法士ができる5月病対策
理学療法士が陥りやすい5月病の原因を解説しました。
ここからは、理学療法士ができる5月病対策について解説します。
5月病対策は、以下の5つがあります。
- 早く寝る
- 頼れる先輩を見つける
- 「そんなもんだ」とやり過ごす
- 同期と食事に行く
- 思い切って転職をする
早く寝る
仕事が終わればパッとどこかえ遊びに行くのも良いのですが、まずは疲れ切った体力を回復させることを優先したほうが賢明です。
いつも夜の12時くらいに寝ている人なら、22時くらいには布団に入るのです。
そのまま寝られるなら朝までぐっすり寝れば良いのですが、明日が不安で寝られないこともあるかもしれませんね。でも、身体を横にして休むだけでも、体力は回復してくるのです。
だらだらテレビを見て過ごすくらいなら、しっかりと横になって休んだほうが、明日のためだと思います。
頼れる先輩を見つける
5月病の根源は、仕事がきついっていうのがあります。
そんなときは、頼れる先輩を見つけるのです。
あなたの職場にもいろんな先輩がいますよね。教えるのが好きで上手な先輩を見つけるのです。そんな先輩は職場に1人は必ずいるはずです。
突然教えを被るのもありです。「先輩すみません。○○のことを教えてもらえませんか?」と声をかけてみましょう。
頼れる先輩が1人でもいるだけで心強いです。それだけで仕事の悩みは解消されやすくなります。
「そんなもんだ」とやり過ごす
5月病の原因は、いろんなことが複雑に重なり合って起こるものです。
「そんなもんだな」と客観的に感じることも大切です。
5月が過ぎれば、不安に思っていたこともいずれ解消します。
1年目の僕は夏になると、憂鬱な気持ちは多少マシになっていたので、やはり時期的な要素はあるのかなと思います。
同期と食事に行く
5月病の症状としては、不安や焦燥感があります。
早く寝て体力を回復するのも良いのですが、身体的に余裕があるなら、新人同士で食事に行くのも良いでしょう。
自分だけが不安に思っていたことも、案外同じ新人同士で悩みは一緒だったりします。
「明日から頑張ろう」とお互いに励まし合うのも良いですし、同期同士でアドバイスをしあったりも良いでしょう。
何なら理不尽なことで、上司から怒られたなど愚痴を言い合うのもこの際構わないです。少しでも気が楽になれば良いのですからね。
思い切って転職をする
転職をしたことがない人は、転職を大事にしがちです。
僕は1年目の頃、先輩から厳しい指導、看護師からいじめまがいのこともされました。
それでも辞めなかったのは、仲の良い同期がいたからです。
ここの記事で紹介した5月病対策を講じても、「やる気が出ない」場合はこちら▼も記事も読んでください。
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いろんな方法をやってみても、それでも気分の落ち込みが見られたりやる気がでない場合は、環境があなたに合っていない可能性があります。
入職して1ヶ月で辞めた新人
僕が4年目の頃、とある新人さんが1ヶ月で辞めました。
始めは「親の介護が必要になった」と1週間ほど休んでいたのですが、「長期的に親の介護をすることになった」という理由で辞めました。
本当に親の介護だったのかはわかりませんが、当時先新人さんを指導してい先輩はかなり熱心な人でした。
「その熱心さが辛かったのかな?」と僕は振り返ったりもしていました。
僕が勤めていた病院では、21時くらいまで残業するのは結構当たり前になっていました。
その新人さんも指導のためにかなり遅くまで残っていました。
先輩からは、「今日は実技の練習をするから」と言われて帰りが度々遅くなることも。もちろん先輩はただ熱心なだけです。
新人にとっては、まだ慣れない環境の中で、顔には出さないけど「きつかったのかな?」なんて想像したりします。
1年目(新人)理学療法士は、どの職場でも最初はきついことも多いと思います。
でも、慣れてしまえば案外仕事も楽しくなるものです。
ここで紹介した5月病対策をしても気分の落ち込みが改善しない場合は、本当に鬱になってしまう前に転職も考えましょう。
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