転職3回、4つの職場を見てきた理学療法士の僕ですが、なんでそんなに転職が多いかを真剣に考えたことがあったのです。
嫌々仕事をしているときって、仕事は全然楽しくないですよね。
一緒に働き人からの励ましや応援がなくては、仕事が嫌になってきますよね。
仕事を続けられるかどうかは結局、誰と働くかが大事なんだなと思うのです。
こちらの動画▼を良ければ見てください。
優秀な人材が辞めてしまう心理をわかりやすい例で解説しているのですが、なぜ僕らは仕事が嫌になるのか、会社を辞めたくなるのかが理解できる動画です。
「会社に入るときは人以外。会社を辞めるときは人」
仕事を選ぶ上で重要な基準は「人」なんだなと思ったのです。
会社に入る決め手はほとんど人以外。会社を辞める決め手はほとんど人。
— かずぼー@理学療法士・ブログ (@kazubo_rigaku) 2018年10月29日
【新人~4年目】同期がいてくれたから頑張れた
僕が新人で入職したのが、回復期リハビリテーション病院でした。
入職を決めた理由は、「回復期は勉強になるから」というありがちな理由でした。それに、給料が良かったからです。新人にして年収450万円。これは理学療法士の平均年収約400万円を上回っています。
働き出して確かに勉強になることもありましたが、その病院はとにかく業務量が多く、残業も多い職場でした。
僕は1年目の6月から臨床実習の学生を受け持ってましたし、新人は年に3回症例発表があり、そのため毎日病院に居残りしていました。
2年目になっても、新人さんが入職してくるので、今度は指導者として居残りです。
他に係や委員会も多く、毎日慌ただしく仕事をしていました。上司や院長も厳しい職場でしたので、息苦しさもありました。
唯一良かったのが、仲の良い同期がいたことです。
僕の同期は8人いて、特に仲の良かった同期とは仕事が終わった後も飯に行ったり、銭湯に行って、リハビリのこと、仕事内容、職場の人間関係なんかを語り合っていました。
4年くらい経つと、経験値も増えるに伴い業務量はさらに増え、忙しさから同期も数人抜けたりしました。
あれだけ楽しかったのに、同期が抜けると仕事の忙しさや上司の厳しさなどが際立つようになり、僕自身もだんだんしんどくなり、5年目になる年で転職することになりました。
仕事がきつくっても、仕事終わりに語り合える仲間がいるだけで、仕事は続けられるんですよね。
【5年目~8年目】仕事にやりがいを感じられなくなった
5年目に1回目の転職をしましたが、同じく回復期の病院でした。その職場は、それほど忙しくもなく17定時で上がれていたので、楽だし良い職場に入職したなぁと思っていました。
1つ目に勤めた職場と社風も違うし、「同じ理学療法士なのに考え方が違ってまだまだ勉強不足だなぁ」と実感していたのを覚えています。
元々僕が若手の頃から新人教育に関わっていた経験もあったので、引き続き新しい職場でも教育係をさせてもらっていました。
やはり、自分が好きで得意な分野の仕事をしているとすごくやりがいを感じます。
4年くらいその職場にいると、他にやりたいこともなかったので、上司からの依頼で新しいチャレンジのつもりで研究に取り掛かってみたのです。
僕自身、データ解析やリーダーシップを発揮するのは苦手なタイプで、どちらかと言えばリーダーを支えるポジションのほうが向いているし、そっちのほう好きなんです。
リーダーをしていると、上司に資料を持っても「ここがダメだ」なんて言われても、それなりに頑張ってやってみました。
でも、やっぱり自分には向いてないなと感じるし、研究はやっぱり好きになれませんでした。
途中からだんだん嫌になってきて、思い切って「リーダーを辞めたい」と切り出しました。
すると、上司から「あなたは自分のことしか考えていない」「他に誰がやるの?」と言われてました。「途中で投げ出すのは、君にとっても良くない」とも言われました。
ただ、僕にとってその仕事をやることで、自分の何が成長するのか見えなかったのです。
誤解のないように言っておきますが、研究は大事ですよ。
それによって、患者に還元されたり、業務効率化が図れば良いと思うのです。
研究のデータ集めや解析って好きな人は好きですし、僕は好きな人がやったほうが良いんじゃないかと思うのです。
僕は、無理に苦手なことをさせられている感しかありませんでした。
その職場では、他にやりたいことも見えてこなかったので、4年間勤めましたが思い切って退職することを決めました。
給料が安くても、忙しくても"辞めたくはならない職場"とは?
仕事内容が自分に合わない、業務が忙しいなどの理由で退職する人もいるでしょう。
でもね。
「いつも頑張ってるね」「すごいね」って、ちゃんと承認してくれる上司や仲間がいたらどうですか?
ちょっとくらい給料が安くても、残業が多くて帰りが遅くなっても、辞めようって思わないんですよね。
仕事をしていると、多少得意・不得意はあるでしょうが、仕事内容にモチベーションはあまり関係ないと思います。
励ましたり、認めてくれる「人」がいるから続けられるのではないでしょうか?
仕事をしていると、仕事のために人がいるとなりがちですが、ほんとは逆ですよね。
人のために仕事があるのです。
お客さんを優先にするばかりに、職員が嫌な気持ちになるようでは本末転倒じゃないですか?
職員が気持ちよく働けるから、良いサービスが提供できるのではないでしょうか。
人がいなければ仕事は成り立ちません。代わりなんていくらでもいると思っている上司からは、どんどん社員は去っていきます。
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僕は職場を選ぶ際にある基準を設けました。
「雰囲気の良い職場」
別の言い方をすると「人としてなんか好きだなぁ」と思う人がいる職場に就こうと決めたのです。
僕の経験からしても辞める原因は、ほとんど「人」だからです。別に嫌な人がいるわけではないですよ。認めてくれる人がいる職場って絶対楽しいし、もっと頑張ろうってなると思うのです。
それなら、人で選んだほうが働きやすいんじゃないかと思ったのです。
僕は、5つ気になる職場見学に行きました。
以前から訪問リハビリをやってみたかったので、とある事業所を見学させていただいたのですが、そちらの責任者の方から「うちは残業をしません、逆にそれを求める社風です」って笑顔で言われました。
優しそうな方なのですが、なんか冷たさを感じたの保留にしました。
僕も残業は基本したくないし、しないタイプなので全然ニーズは満たせるのですが、見学の段階で「残業しないこと」をそんなに求められると、しんどいなぁと思ったので、結局応募もしませんでした。
現在、僕は整形外科クリニックに就職しています。
その職場に見学に行ったときに、すごく良い雰囲気を感じたのです。
施設を案内してくれた方(現在の同僚)は、「有給も取りやすいよ」「スタッフが少ないから勉強会とかはやってないけど」と特別取り繕う感じがありませんでした。
好印象だったので、「きっとこの人は、一緒に働いてもたぶんこんな感じなんだろなぁ」というのがわかったのです。
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働きやすい職場に巡り合えた現在
整形外科クリニックで働き出して5ヶ月が経ちました。
有給もまだ出てないですし、週6出勤ですが、仕事が楽しいですね。
休みになると何して良いかわかりません。笑
なので、まぁブログを書いたりしてます。
転職4回してるけど、今の職場を選んだのは人とか雰囲気ですね。
有給もまだないし、週6出勤(半休2回)ですが、楽しくやってますよ。ほとんど毎日出勤してるので、逆に休みになると何して良いかわからん、笑— かずぼー@理学療法士・ブログ (@kazubo_rigaku) 2018年10月31日
結局、仕事内容を決めているのも人ですからね。
仕事内容は、人が変われば変わります。
今の目まぐるしい時代の変化の中で、見学に行ったときの仕事内容と数年後の仕事内容が大きく変わっていることだって普通にあり得ます。
あなたが就職してから、新しくできる仕事もあるということです。
新しい仕事ができれば、よくわからないことや辛いことも出てくるかもしれません。そんなときに、あなたの気持ちを汲み取り、やる気にされてくれる同僚がいるかどうかで、仕事へのやる気は全然変わってきます。
辞める理由は、「人」以外にも当然あります。
家族がいる人なら、給料が良いところへ転職したいと思うのは当然です。自分の時間が欲しい人は、残業も少ない職場を選ぶでしょう。
もちろん、自分が譲れないものは大切にしてください。
ただ、長く勤めたいのなら、「職場の雰囲気」「働く人の人柄」で選ぶことを僕は強くおすすめします。
それを基準にすれば、僕のように毎日仕事が楽しくなるはずです。
今の仕事が楽しくなくて、転職しようか悩んでいる人は、僕が利用した以下の転職サイトを使ってみてください。
転職サイトとは、転職エージェントがあなたの代わりに希望の就職先を探してくれるサービスです。
転職エージェントに依頼すれば、履歴書の添削や、面接対策もしてくれるので、気に入った求人があれば、一人で就活をするよりも内定をもらえる可能性は高くなります。
サービス利用料もかかりません。つまり、無料であなたが希望した就職先を探すことができるのです。
僕は転職サイトを利用して、気になる職場から見学に行き、わずか2週間で就職を決めることができました。
今の職場は、本当に働きやすいですね。これから長く勤められるように楽しく仕事をしようと思っています。
条件の良い求人は応募がすぐに終わってしまうので、あなたも早め行動しましょう。
以下に僕がおすすめしている転職サイトを載せていますので、あなたも転職サイトを使って理想の職場を見つけましょう。